我が家の庭にはあまり手入れをしなくても実をつけるという、実にありがたい果物の木がいくつかあります。
そのうち、アカスグリがたくさん実をつけた話は先日書きましたが
今年はチェリープラムという木もたくさん実をつけました。
見た目は街路樹や庭や公園でよく見る普通の落葉樹。
赤い実がなるのですが、これを食べることができることはあまり知られていないようです。
かくいう私も、庭にこの木があるのに 実がなっているのですら、すぐには気がつかず、
地面に赤い実が落ちているのを見てびっくり。
知人が「これ、食べれるのよ!」と教えてくれました。
食べれる、と言っても、味の方はそれほど甘い訳でもなく、酸っぱい訳でもなく、なんだかぼけっとしたような味(?)で食べられるけれど喜んでたくさん食べよう!という気にはなれません。
品種によってはもっと美味しいものもあるようです。色ももっと濃い赤から黄色いものまであります。
が、我が家の庭に生えているチェリープラムの実は明るい赤い色で、味はピンとこない・・・
チェリープラムの木は我が家の庭には1本しかないのですが、それでも結構たくさんの実をつけます。しかも(当たり前だけど)一度に!
アカスグリも一度に沢山の実が収穫できるのですが、収穫した実は冷蔵庫に保管しても2〜3日しか持たないのです。
とてもとても2〜3日で食べきれる量ではないので 捨てるのは勿体無い!と、今回はこのチェリープラムとレッドカラントでジャムを作りました。
レッドカラントとチェリープラムのジャム・作り方
赤スグリ、またはレッドカラントも呼ばれるこのベリー、ドイツ語で「Johannisbeeren」(ヨハニスベーレン)。
それからチェリープラムです。どれくらいあるのかな?と一応測ってみました。
半分で1kgくらい。ということは今回の収穫で2kgです。
名前の通り、プラムの良い香りがしますよ。
フルーツを煮る
チェリープラムは種の周りの果肉が取れにくい、また、レッドカラントはふさに付いているのを取るのが一仕事。中には小さいですが種もあるので 最初にこれらの実を煮て、裏ごしします。
レッドカラントの実のついている軸もそのまま煮ます。
鍋には水は入れなくても大丈夫ですが、私は少しだけ入れます。
チェリープラムの皮が剥がれてきたら火を止めて 裏ごしします。
軸やら皮やら種やら・・廃棄率、結構高そうです。
出来上がった果汁をジャム用砂糖と一緒に煮る
こうしてできた「果汁」のような「ピュレー」のようなものを Gelierzuckerと呼ばれるジャム用の砂糖と一緒に煮ます。
私はなるべくフルーツの味がするジャムが好きなので 果物2に対して1の量でジャムを作ることができるGelierzucker2:1タイプを使いました。
果実1kgに対して、この砂糖一袋(500g)です。
よくあるジャム用砂糖は1:1。これだと1kgのフルーツに砂糖1kg。
Gelierzuckerというのはこれと同じです。
ペクチン、クエン酸が入ったジャム作り専用の砂糖。
この砂糖をいれたフルーツのムースを大きな鍋でグツグツと泡をたたせながら(なので大きな鍋)煮ます。砂糖に書いてあったレシピに従って、沸騰してから4分ほど。
ガラス瓶にいっぱいまでいれてすぐに蓋をする
熱湯消毒した瓶にしっかり煮たムースを入れて、すぐにふたをします。
熱いのでちょっと大変!
いつ作ったのかわからなくならないように日付も書いて出来上がり!
ドイツ人は朝食に小型パンとジャム、という家庭が多いのですが、我が家は朝食はミューズリー。
なのでジャムの消費量はそれほど多くないのです。でも、せっかく作ったのだからおやつにパンとジャムにします!
それとも料理に使おうかな?
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