9月も下旬に入ったある日、せっかくのお天気に誘われて旧西ドイツの首都、ボンに足を伸ばしました。
今回は特に一度行ってみたかった「ドイツ歴史博物館」へ。
ボンのドイツ歴史博物館(Haus der Geschichte)
第二次世界大戦後の1945年から現在にいたるまでのドイツの歴史を紹介、展示している博物館です。
U-Bahnで出かけると便利!博物館の地下階
ボンの中央駅からU-BahnにのってHeussalle/Museumsmeileで下車、ホームで「Haus der Geschichte」の方向を探し、その方向に階段を(エスカレーターを)上がると すぐに博物館。
地下鉄の駅と直結しているって便利ですね!
もちろん、外からも入れますが。
地下に博物館の入り口があるので 迷う事もない!
地下の入り口を入ってすぐに展示してあるDBの列車の車両。1等の車両ですが、懐かしい。
学生の頃は普通車両で、夜に走る列車に乗って長距離を旅したなあ〜〜
コンパートメントは寝台ではなくても椅子を引っ張り出してベッドにできたのです。
地上階〜インフォメーションなど
日本でいう1階(地上階)に行くと広いフロアにインフォメーション。
この博物館は入場無料です。
荷物は有人のクロークに預けるか、コインロッカー(お金は戻ってきます。要・1ユーロ硬貨)があるので リュックサックと上着をコインロッカーに入れて身軽になって展示物見物へ!
1945年からの歴史の展示
展示物は6つのコーナーに分けて展示してあります。簡単に展示内容を紹介します。
1945-1949
戦後すぐの行方不明人を探すビラや ベルリン封鎖の様子。
飛行機で「爆弾の代わりに食料を!」と。
ベルリン封鎖時代、電気も不足したため、歯科の治療はこんな様子だったとか。
足でペダルを踏んで歯を削るドリルのようなもの(エアータービン)を回していたようですね。
ああ、それでなくても痛そうな歯の治療がますます痛そう・・・
この時代のコーナーには経済の様子としてこんな展示も。
戦前からあり、今や世界的に有名なニベアに4711のオーデコロン。
1949-1955
1949年にドイツ連邦共和国(西ドイツ)が成立、最初のドイツ連邦議会の選挙があった事を表す展示、
そして、1953年6月17日の「東ベルリン暴動」
1955-1963
冷戦とドイツの東西分裂の深刻化・・の時代です。
ベルリンの壁が作られた事も忘れてはいけませんね。
1963-1974
東西ドイツそれぞれの国が自らの行く道を模索、進んでいった時代ですね。学生のデモがあったのもこの時代。メディア(テレビ放送など)の様子が展示されています。
1974-1989
オイルショック以降です。
そして東西ドイツの分裂がまだ深刻化している時代ですね。
実は・・この展示物が博物館のどこにあったのかわすれてしまったのですが、
東西に別れていた当時にベルリンに行った事がある人は懐かしいのではないでしょうか?
ベルリンにもあった国境の出国・入国検査。
1989-
1989年にベルリンの壁が崩壊してから一気に有名になったのが東ドイツの車Trabant(トラバント)。
博物館はこのように1945年からのドイツの歴史を6つのコーナーに分けて展示してありました。(さらに地下にも展示物)
展示の説明は全てドイツ語ですが、オーディオガイドで英語の説明を聞く事もできます。もちろん、ドイツ語のオーディオガイドあり。無料です。オーディオガイドの所要時間は約60分だそう。
博物館に行くと必ずと、あれば行っていいほど行くのがミュージアムカフェ。
この歴史博物館にもレストラン&カフェがあります。
ベリーのヨーグルトケーキとカプチーノをいただきました。(写真にはさらにカフェ・マキアートも写っているけど)
美味しかったけれどちょっとケーキが甘かった!甘すぎた。。ドイツ標準かな?
このカフェの横にはラウンジと名前がついている図書館のような場所があります。
気楽に座って、たくさんある本を手にとって眺める事もできるし、タブレットもあります。
そうそう、館内はFreeWiFiがあるのでこれまた便利です!
このラウンジ、とても気に入りました!
ミュージアムショップもあります。
Haus der Geschichte インフォメーション
住所
Haus der Geschichte
Museumsmeile
Willy-Brandt-Allee 14
53113 Bonn
歴史博物館までの交通機関
地下鉄(U-Bahn)16,63,66
Heussallee/Museumsmeile下車
バス 610,611
Bundeskanzlerplatz/Heussallee下車
DB鉄道
Bonn UN Campus下車
開館時間
火曜日〜金曜日 9:00~19:00
土曜日、日曜日、祝日 10:00~18:00
月曜日 休館
入場料は無料です!これだけの博物館が無料なんて!
私がこの博物館に行った日は平日だったのですが、学校の授業らしいグループがいくつか訪問中でした。しっかりと学生に歴史を学んで欲しいですね。
そうそう、忘れてはならない展示物の一つ、
アデナウアー首相が使用していたベンツです!
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