早くも新学期が始まったドイツはNRW州に住むshirousagiです。
まあ、早く夏休みに入った(6月29日から)のだから早く新学期が来るのは当然ですね。
コロナ禍の学校授業開始、休暇旅行も許可されていたことだし、また感染者が増えるのを恐れてか、学校でのマスク着用が義務になりました。
特にここNRW州は他の中に比べて規則が厳しく、5年生以上は授業中もマスク着用が義務になっています。なのに・・・
よりによって、この州が早くから新学期!しかも学校が始まろうという8月も中旬になって、いきなり猛暑日が続いています。7月は過ごしやすい日が続いたというのに。(7月にはマジで夏は終わったかと思った)
まだまだ夏休みの地域があるのですよ。そして夏休み前は学校ではマスク着用は義務になっていなかったのです。(もっとも、オンラインとかで登校日も少なかったけれど)
なんと運の悪いこの州の子供達・・・(かな)
登校日1日目はとても暑く、猛暑日になりました。
ところで、ドイツに学校には「Hitzefrei(ヒッツェフライ)という、原則的には
「気温が一定以上になると学校の授業は中止になる」
という規則があります。
このヒッツェフライ、通常は最高学年の11,12年生にはないのですが、何しろ今はマスク着用義務。
特に高学年は授業中も(今のところこの州だけ)マスク着用義務だし、授業数も多いですよね。学校にいる時間が長いのに学校にいる間ずっとマスクをしていなくてはならないなんて。
という訳で、この夏は高学年にもHItzefreiが適応されるそうです。よかったよかった!
だったらいっそ気温が上がってくれた方がいいかもね。変に「室温27度ちょっと足りない〜〜」でマスクして授業を受けるより??
生徒も先生もお互いの顔がよくわからなくて困る
マスク着用義務でスタートした新学年ですが、先生も生徒も困っています。
お互いの顔がよくわからない
こちらは夏休みが終わると新学年です。新しいクラス、新しい担任の先生・・・
ここで、初めて出会うのに生徒は教師の顔を良く知ることが出来なくて、先生と生徒の間の信頼が築きにくい、と。
中には学校から出て公園などに行って、マスクをはずして生徒と先生がお互いの顔を確認した、というクラスもあったとか。
大体、ヨーロッパでマスク着用が嫌われたのは顔が見えない、表情が読めないからだと言われています。(同じ理由でムスリムのヒジャブを禁止しよう、という動きもありました)
お互いの顔を良く知ることで、顔に出る表情を読んで信頼関係が築ける、と顔を見せる事を重要視しているのに、マスクをすると目しか見えません・・・
こもった声になる、大声を出すことになる
マスクをしているとどうしても声がこもりますよね。学校の授業をいえば先生はもちろん、生徒もディスカッションもして、喋らなければならないのに。
声がこもってはっきりとしなくなるので、どうしても大声で話すようになり、発声の悪い人は喉を炒める危険性もある、とか。
そして、声楽家のように「授業前に発声練習」が先生には必要になるかも?とか。
英語などの言語の授業で発音をしっかり正確に教えられない
これまでは舌の動きなどもしっかりと見せて発音を教えていたのに、それが出来ない!と。
ドイツ人に限らずヨーロッパ人は喉を締め付けず、綺麗に大きな通る声で、舌をキチンと使った発音をするのですが、そのうち、ドイツ人の発音もこもった鼻声になったりして???
とりあえず学校でのマスク着用義務は8月31日までです。(延長されるかもしれません)
公共の乗り物内でマスクを着用していないと罰金150€(約18000円)というのも決定したし、
バスや列車を使って通学する子供達がこのコロナ禍の一番の犠牲者のような・・・
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