今年に入ってからコロナで自粛もあっていつもより料理をすることが多くなった、という人は多いかと思います。
かくいう私も一時は外食は不可能(レストランが閉鎖されてしまって)だったのでいつもになく料理をすることが多くなりました。
料理をするといえば、日本の家庭なら必ず一本はあろうかと思う「包丁」!
私が日常使っているナイフ、包丁はこれ。
左側の2本はこちらで買ったフルーツナイフ。あまり切れ味はよくありません。
右端のがそうです、包丁です。
この包丁、私がドイツに引っ越すにあたって、日本から持参した数少ないものの一つです。
実は私が自ら「包丁をドイツに持っていく!」と言った訳ではなくて、包丁などの刃物を扱っている会社で働く叔父にいただいたのでドイツまで持ってきたのですが、
包丁を日本から持ってきてよかった!
と、思っています。その理由は以下の通りです。
よく切れる
ドイツにはゾーリンゲンという刃物の町があって、有名ですよね。刃物ならドイツでしょ、とよくいわれるのですが、実はゾーリンゲンのブランドの刃物の一部が日本製、という事もあるくらい、日本の刃物は切れ味が良いのです。
特にステンレスではなくて、鋼の包丁が欲しい、と思えば(ステンレス製より鋼の方がよく切れます)日本で購入するのがおすすめです!
鋼の欠点は錆びやすい事、そして研ぐ必要があり、研ぐのが簡単ではない事ですね。
包丁の形が使いやすい(アゴがある)
アゴというのはこの部分です。
この角でじゃがいもの芽をくり抜いたりしませんか?私はよく使います。
ところが、ドイツ(欧米一般だと思う)のナイフはここがないものが一般的です。
ナイフを持った時に手が滑って刃物に当たらないように「Handschutz」(Hand=手、Schutz=保護)があるものが多いのです。
「日本式のナイフ」が人気なくらいだからいっそ日本で買ってくる!
まだ私が学生の頃、30年近く前にお世話になっていたドイツ人家庭のお母さんが「Japanナイフだから!」と見せてくれたものはペティナイフのようなものでした。
どうしてこの小さいのがJapanナイフなのか?(日本製ではなく、日本で使われているナイフのようなナイフという意味のナイフでした)と不思議に思っていたのですが、
そのナイフはステンレス製。でも「アゴ」があったのです。
それから10年くらいすると「Japan-Messer」(Messer=ナイフ)と称してあちこちのお店で包丁のような形のナイフが流行ってよく売られていました。
が、見た目から判断するとステンレスであまり切れ味はよくなさそうでしたよ。
最近は実はドイツでも日本の包丁のように鋼で出来ていて、切れ味も結構良い包丁が手に入るようになりました。
これなど、ドイツのAmazonで見つけました。日本の鋼を使っているそうで、いかにも「日本ですよ〜〜アジアですよ」というデザインですよね。アゴもあります。
知人も「日本のナイフ」を持っていますが、一度そのナイフを手からすべらせて、怪我をしてしまいました。その時、
「こんなに切れるなんて思わなかったわよ!」と。
そう、ドイツの普通の一般家庭で調理に使われているナイフに慣れていると日本でよく使われている包丁はとてもよく切れるのです!
私が使っているのは包丁でも「洋包丁」の一種です。
洋包丁って、明治時代に西洋の料理が入ってきて、肉を切る必要性が出てきてから日本で使われるようになった、と聞いていますが、
今や
「和食を作りたいから日本で使われている洋包丁がヨーロッパで取り入れられた」
になったような。。。
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