昨日から急にお天気が悪くなり、昨晩は激しい雨の音でなかなか眠りにつけないほどでした。
「ああ、ついにドイツの暗い秋がやってきたか・・・」と少々悲しい気分ですが、ドイツ人の友人らに言わせると
「この夏は長かったからね。不満はないわ!」と。
確かに春からずっと良いお天気でしたが、まだ9月というのに秋の気配に「夏が短いなあ」と思ってしまうのはやはり私が日本育ちだからかしら?
前置きが長くなってしまいましたが、そんなちょっとぐずついたお天気の週末は片付けに力が入っています!
・・・は、良いのですが、埃で鼻がムズムズする!
本日、手放したものはこれ!
息子が幼稚園を卒園する時に幼稚園の先生からいただいた人形です。
その昔、我が家の近くにシュタイナー幼稚園があり、教育が専門の私にはシュタイナー教育というものにもとても興味を持っていたので、息子の幼稚園探しもかねてシュタイナー幼稚園に見学に行きました。
そこで、優しい保育士の方や日々の幼稚園のプログラム、おやつの時間も皆で一緒に食べるというのが気に入って、その幼稚園に息子を通わせる事にしたのです。
園児が一緒におやつを食べるって、当たり前でしょ?と思われた皆様、
ドイツの幼稚園では、少なくとも息子が幼稚園に通っていた当時は当たり前ではなかったのですよ。
幼稚園はただ子供を預かっているだけで、子供は自宅から持ってきたおやつを自分が好きな時間に食べる。外遊びも部屋で遊ぶのも自由、なんていう幼稚園が多かったのです。
そんな中で、近所のシュタイナー幼稚園は自由遊びの時間からおやつを作る事をお手伝いする時間(したくない子はしなくても良い)、一緒におやつを食べる時間、手作業をする時間、一緒に歌を歌う時間、と盛り沢山で、我が家の息子にはとてもよかったのです。
そんな幼稚園を卒業する時に、保育士の方から卒園する園児1人1人へのプレゼントがこの人形の入った部屋でした。
息子も気に入っていたと思いますが、それよりも私がすっかり気に入ってしまって、これをピアノのある部屋に大事に飾っていたのです。
気付かれた方もいらっしゃるかと思いますが、シュタイナーの人形なので顔に目や口などがありません。
使われている素材はウールや木など全て自然のもの。暖かくて良いですね。
角は綺麗に滑らかに磨かれた木の板に、取り付けられたのは木綿の布に木の棒(金属ではないのです)を曲げて形にして通したもの。
本当に手間もかかっているのだと思います。それがたとえ、シュタイナー幼稚園の用品としてある程度購入できる物を組み合わせてあるとしても。
形がわかりにくいですが、右下にある茶色いのは息子が保育士の先生に教えてもらって作った「犬」です。そう、子供が作った作品も入っているのです。
本当にとてもとても気に入っていたので手放すのは惜しいのですが・・・
これだけ長い間飾っていると・・・
- この家の絨毯として敷かれているものがウールで出来ていて、天然素材の欠点として、虫がついていた
- 埃がつきやすい素材で、埃を定期的に払っていたけれど、どうしても汚れが目立つ様になった
- フェルトについた埃は取れなくなった、埃っぽくなった
- これからも飾るなら、掃除を続ける必要がある
という理由で手放しました。
手放す前には写真撮影をして・・・
本日の教訓
記念のものは本当に手放しにくいけれど、いつかはお別れしなくてはならない・・・
モノにも寿命があるのですね。時期が来たら手放そう。
子供の作った物は写真に残して手放そう!
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