こんにちは、shirousagiです。
私の本業はピアノのせんせいです。一応、大学では音楽を勉強しました。
このブログではあまり音楽そのものには触れていないし、レッスン自体にもあまり触れていません。が、今日はピアノレッスン関係でとても嬉しいことがあったので、ここに書かせてください!
それは・・・
7年前までピアノを教えていたP君から、近況報告のメッセージが来た!
「あれからピアノのレッスンは受けていないけれど、今でも毎日のようにピアノを弾いているよ〜」
めちゃくちゃ嬉しい!
今のP君とピアノ
P君は現在、大学でメディアを勉強中らしいのですが、報告では
「耳コピで色々な人気の曲をピアノアレンジして、YouTubeにアップしてるよ。いくつかの曲は楽譜にもして販売してる!」
その動画の一つがこれ。
おお〜〜いかにもP君らしい!
P君がピアノレッスンを受け始めた時
ピアノレッスンを始めたのは彼が8年生(日本なら中学2年生)の時。
お姉さんがピアノを習いたい、ということで母親から電話問い合わせがあって、出張レッスンをすることになったら、弟のP君もピアノを習いたくなった、と。
これがP君とピアノの始まり。
でもね、最初は楽譜もろくろく読めないし、練習もそれほどしてないし、まあ、普通の生徒でした。
え?これで普通?と思われるかもしれないけれど、ちょっとピアノでも始めてみようかな?でも、毎日練習は嫌だな、といった生徒さんは多いのです。
それに、最初のうちは(もう14歳と大きいこともあって)童謡程度の曲しか弾けない。かっこいい曲には程遠いし、指の練習とか退屈な練習はあるし・・・
ピアノを練習しようというモチベーションもあまりなくても・・・しかたないかな?学校の勉強も忙しくなってくるし。
ネットで見つけた楽譜をレッスンで弾いたのがきっかけで爆発!
ある日のレッスンで、
「これ、弾いてみたいんだけど」
と、P君が用意していたのが、ネットで見つけたという、映画音楽かなにかの楽譜。
なんだか、スターウォーズのような(今でもその曲はなんの曲なのか、私にはわからないけど)ちょっと激しい部分とゆっくりな部分のある、紙一枚の短い曲。
「いいよ〜〜次のレッスンにこの曲しようか?」
これがきっかけで、その後はレッスンの度に
「今週はこれとこれとこれ、練習してみた!」
と、毎回大量のプリントアウトした楽譜をピアノの横に並べてた。いや、ピアノの横、でなくて、あまりにも大量すぎて、
床!
しかも全て暗譜。(P君はあまり楽譜がスラスラと読めないので、暗譜するまで練習していた)
契約のレッスン時間は30分だったのに(初心者だったから)、1時間レッスンになることもしばしば!
だってね、長い曲を3曲くらい「これ練習した!」と聴かせてくれるし、
「この曲、知らないわ」というと、YouTubeからダウンロードしたものを聴かせてくれたのですよ。
色々、若い子が好きそうな曲を聞かせてもらえて楽しかったから、レッスン時間延長しても、まあいいや。
まさかの発表会出演で自作も弾いてくれた
私の生徒のピアノの発表会は基本子供だけ参加です。
なぜなら、私の大人の生徒さんは(大人の生徒さんのレベルは初級〜中級)
- 小学生と同じ場で演奏するのはプライドが邪魔する
- 人前でピアノを弾きたがらない
から。大人の皆さんは仕事の合間などを使って、なので、練習時間もほとんど取れない(取らない)し。
レッスンを受ける目的が「老化防止」という人も。
ここで、P君。14歳と、どちらかというとピアノレッスン生の中では遅くスタート。そして、発表会には小学生が多い。
恐る恐る「今度発表会するんだけど、出る?」と尋ねたら
「出る!あ、自分の作った曲も弾いてもいい?」
おお〜〜なんと積極的な!(予想外で驚いた)
私がP君の報告で嬉しかった訳
ここまでだと、おそらく日本でピアノ教師をされている方には
「え?だって発表会に出るのは普通だし、生徒はコンクールとかにも出るし、音大に入って、その後リサイタルしてその報告をしてくれる生徒もいるわよ」
とおっしゃられる方も多いと思います。
私の知人でもコンクールに生徒を送った、とか話しています。
でもね、私の生徒はそういう目的でピアノを習う子はいないのですよ。
私がピアノを教えている目的やどんな子に教えているかというのも、
- ドイツの学校では音楽の授業が少ない
- 音楽の授業があっても、理論ばかりで実践的でない
- 音楽やスポーツは放課後に学校以外の施設などでするもの
- 将来プロの演奏家になろうとする子は少ない
という事情から、
- 子供のうちに、一般教養くらいのレベルで、ピアノを通して楽譜が読めるようになったらいいな
- 音楽を一生の友としてくれたらいいな
なので、スパルタな教えもしないし、学校の宿題に追われて、ピアノの練習が間に合わなくても、できればレッスンを受けさせるし、
レッスンを受けやすいように、出張レッスンを(出張費はいただくけど←ボランティアではない。私はこれで生きている)しているのです。
なので、元生徒が大人になっても
「ピアノ、楽しく弾いているよ〜〜」と言ってくれるのがめちゃくちゃ嬉しい!
しかも、それでお小遣い稼げるほどのレベルになっているとは!
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