秋から冬にかけて、ドイツの市場やスーパーマーケットの野菜売り場をにぎわすのがキャベツ。
寒いドイツでも収穫できるキャベツです。
キャベツの仲間はたくさんあるけれど
日本語でキャベツといえば、あの「とんかつの付け合わせにでてくる白っぽいキャベツ」ですよね。
ドイツ語でキャベツはKohl。
〇〇kohlという野菜は多くて、「Kohl」とだけ言うと「どのKohl?」と尋ねられるかも。
今回はその、北国ドイツでも育つ野菜コールの仲間から、日本でいう「キャベツ」に限定します。
ドイツのキャベツは硬い!
ドイツのキャベツといえば、Weisskohlと言われているこれです。
在独の方ならきっとご存知。あの硬くて日本人には不評なキャベツです。
葉が本当に硬くて、形は丸いボールのようで、葉っぱはぎっしりと詰まっている!(剥ぎ取りにくい)
でも、秋になるととても安い!
あまりに安いので、ロールキャベツなど煮込む料理を作る時は、私はこのWeisskohlを使います。
キャベツを食べたらおならに注意!
一般的に、繊維の多い食材を摂ると体内でガスが溜まりやすくなって、おならが出やすくなる、と言われていますよね。
よく「焼き芋を食べたらおならが出るよ!」と言われたものです。(今でも言われるのかな?)
私のイメージではおならといえば芋、だったのです。が、ドイツに来て耳にするおならが出やすくなる野菜は「キャベツ」!
芋類もキャベツ類も、豆類もガスが溜まりやすいって言うわよね
特に、どうやらあの硬いドイツのキャベツは食べるとお腹にガスが溜まりやすいようです。
ドイツにもある柔らかいキャベツ
「ドイツのキャベツは硬くて、お好み焼きに入れられないわ!」
と、在独の全日本人を困らせていたキャベツですが、いつ頃からか、柔らかめのキャベツも登場!
先が尖ったSpitzkohl。
巻かれた葉っぱも緩やかなので、葉を剥ぐのも楽です。
そして、最近よくお目にかかれるようになったのが
Jaromakohl とか Urkohlと呼ばれるキャベツ。
ここで私は叫びたい!
ほら見て〜!
この平べったい形。日本のキャベツと同じじゃない?
このキャベツを初めて見た時は嬉しくて舞い上がって、すぐに買いました!
そして、キャベツたっぷりのお好み焼きを作ったのは言うまでもないわ
柔らかいキャベツが原種だった?
このキャベツ(Urkohl)の特徴は、ドイツ人に言わせると
- キャベツの香りが少ない
- お腹でのガスの発生が少なめ
- 生で食べるのに適している
- 茹で時間がWeisskohlより短い
- 甘味がある
なるほど、日本人がよく食べるキャベツに比べて、ドイツ人がよく食べるキャベツは「おならが出やすい」のか。
この平べったい形のキャベツ、その名もUrkohl。
Urというのは「始まり」とか「源」と言った意味です。つまり・・・
元祖キャベツ! なんと、この平べったいキャベツが原種!?
名前の通り、UrkohlはドイツのあのキャベツWeisskohlの原種なんですって!
え?じゃ、これまでなぜ原種のまま育ててくれなかったのよ?
私がドイツに来た当時は、キャベツといえば丸い硬いキャベツしかなくて、この硬いキャベツと格闘していたのに、
今頃になってやっと手に入るようになった平べったい形の柔らかいキャベツが、元々からあった原種のキャベツだったとは!
今でも硬いキャベツの方がずっと安いのよね
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