7月に友人がなくなったことを書きました。
友人のご主人から連絡を受けた時、あまりにも突然のことで信じられなくて、今でも彼女と同じような髪型をした人を見かけると「あれ?Yさん?」と思ってしまいます。
彼女とは正直をいうと一番の親友というわけではなかったけれど、お互い日本人でピアノ好きという共通点から、一緒にコンサートに行ったり、ピアノ談義に花を咲かせたりしていました。
それでも、ここ数年はあまり会っていなかったのです。
ただ、突然逝ってしまって、未だに信じられない現実・・・
急に一人で生きる気力がなくなった、とご主人
あれから2ヶ月近くたつので、手続きなども一通り終わり少しは落ち着いているだろうか、と気になって、亡くなった友人のご主人に電話をかけてみました。
お元気そうな声。でも、大きな家に一人になって生きる気力がなくなってきた、と語る声が寂しそうで少々気がかりに。
「仕事も引退して10年以上たつし、同僚もこの世には少なくなってきたよ。家にいても一人だし、食事もする気になれない。自分ももう年だし。」
息子さん夫婦が時々やって来るそうで、その点はちょっと一安心。
奥さんに尻に敷かれていたご主人だったけれど、やはりこれまで長く一緒に過ごしていた人が急にいなくなると、心に穴が空いたように寂しいのだろうなあ。
私もこれまで身内や親戚も亡くしているのに、今回は少々精神的にこたえました。
友人の死によって、急に「私も一人になるかもしれない」という恐怖感にも似た感覚を覚え、ショックが大きかったのかもしれません。
「未亡人26年生が教える心地よいひとり暮らし」
その翌日の今日、手に取った本がこれ。
りっつん・著「未亡人26年生が教える心地よいひとり暮らし」
ご主人を亡くされて26年たった2020年に発行された本です。
著者のりっつんさんのブログはよく拝読させていただいていたので、この本の存在が気になっていました。
かわいらしいカバーイラストと、ブログで知った、りっつんさんの人柄と読みやすくて優しい雰囲気の文章。
読み放題サービスの「Kindle Unlimited」にこの本が入っているのを見た時は嬉しくて、すぐにダウンロードしたのです。
早かったご主人の死を受け入れられたのは
りっつんさんご夫妻のお子さんがまだ小学生の時に、ご主人が亡くなられています。
夫が自分の人生を精いっぱい楽しんでいたことを納得していくことで、少しずつ夫の死を受け入れられるようになっていきました。
「未亡人26年生が教える心地よいひとり暮らし」より
残された者は、逝った人が楽しんでいきたということを見つけたいのです。
本の終盤には、60歳でなくなられた友人のことに触れており、
世間は「60歳なんて早すぎる」と言います。でも、わたしは「何が早すぎるんだよ」と突っ込みたくなります
「未亡人26年生が教える心地よいひとり暮らし」より
人生が60年だった人には60年生きた、という事実があるだけ。彼女の人生の評価は彼女にしかできない・・・
人生に納得して死を迎えられた人は幸せ
誰しもが必ずしんでしまうけれど、その中で自分の人生に納得して死を迎えられた人は、どんなにか幸せでしょう。それは生きた長さとは全く関係のないこと。長く生きただけで幸せというわけではないはず。
「未亡人26年生が教える心地よいひとり暮らし」より
長く生きれば良い、というわけではない、とは頭の中でなんとなくわかっていても、80歳以下で亡くなると「まだ若いのに・・・」と思ってしまう。
私の友人も74歳で亡くなりましたが、「まだ若いのに」と思ってしまいました。
「彼女はまだまだ元気でいて、また私に電話をかけてくれる」と思い込んだ私の勝手な判断。
私の友人Yさんは、やりたいことはやって、ピアノも好きな曲は(全てではなかっただろうけれど)弾いて、そうこうしているうちに持病に悩まされるようになったので、人生には納得して逝ったのですよね。
(悲しいのは悲しいけれど)
他人に対しては「まだ80歳になっていないのに」と言いつつ、実は私は「いつ死んでも悔いはないわ〜」と公言しているのです。
やはり人生でやりたいことをやったら、人生の長さが短かろうか、それは本人にはそれほど大事なことではない。

健康で長生き出来れば、それはそれでもっと良いけれどね
改めて、やりたいことをやって、家族にもやりたいことを迷惑をかけない程度にやって充実した人生を送ってほしい、と思った1日でした。

いつか一人になっても、私一人の人生も楽しく送れるように、現実を受け入れられるように、皆が充実した人生を送って欲しいな
とても読みやすく、そして、「やがては来るかもしれない一人暮らし」の参考になりました。
そして、お金の使い方に関することも。
なんとなく「私もこうしよう」と思っていた内容でもあったようで、その実、しっかりとは考えていなかったのが、背中を押されたような気分です。
体が動くうちは人生を楽しむこと、旅行なども適度にやっていこう!

現在(2023年9月)、Kindle Unlimitedに入っているので、会員は無料で読めますよ!

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