あの羽田の事故で思い出したことと、いつも飛行機に乗るたびに思っていることなのですが…
私はフライトの初めにある「機内安全ビデオ」とか、短距離フライトだとCAさんの非常時の説明は、一応全て見ています。
(フライトが長いからどうせ退屈するから安全ビデオも見よう、という褒められたものではない理由からですが…)
シューターで脱出する際の説明を見るたびに
今回の羽田の事故で乗客乗員が脱出できた理由の一つ「手荷物を持っていかない」。
安全ビデオで飛行機からの脱出の際に「手荷物は持ってはいけません」と言ったことを聞くたびに思ってしまうんです(思うだけです)
一応音楽を勉強した私は、一時帰国の際でも結構高価な仕事道具である楽器を持って行きます。
そりゃ、ストラディバリウスのヴァイオリンではないです。でも新車が買えるくらいのお値段はします。
訳あって楽器を携帯してしますが、安全ビデオを見るたびに「もしものことがあったら、この楽器を機内に置き去りにするのか。辛いなあ」と思ってしまいます。
「どうにかして持って降りれないか?楽器が大きいけれど、服の中に入れられないか?」とも。暇なフライト中、「どうやったらもしもの時にこの楽器と一緒にシューターで脱出できるか?」などと考えてしまいます。
(何度も言うけれど、もしもの時に実行するというわけではありません)
今回の事故の際にも何人かの音楽家が「楽器を持って逃げられないのは…辛い」と言ったことを発信されていましたが、本当に辛い。考えるだけで辛い。
飛行機の事故率は低いけれど
飛行機の事故率は0.0009%だそうで、不安はありません。
でも「もしもの時に楽器を持って降りれない」と思うのは心理的にちょっと負担。
いや、実は車に楽器を乗せて運転している時も「もし事故に遭ったら」と思うと嫌になる!(なので、モノは持たない方が楽)
おまけにヨーロッパだと空き巣に入られる可能性も低くない。言い出したらキリがない。
なので楽器の保険にはキチンと入っています。結構な保険料だし、掛け捨てだし、被害にあったら必ず補償してくれる、というわけでもないけれど。(もはや精神安定剤)
今回の事故で「補償金がたった20万円?少なすぎ!仕事道具なのに」との発言も聞いたけれど、それでは少なすぎて生活に差し支える、と文句を言うなら、保険をかけておけ!と言いたい。
で、飛行機事故に遭う率はかなり低い、とわかっているのですが、それでも「もし遭ったら」と思ってそれなりの準備をするわけですよ。
だけど…
非常口席に座った時に「なんとかなるだろう」と思ってしまった
まだフライトチケットをオンラインで予約できない、自分で座席指定をできない頃に、欧州内のフライト(どこからどこに飛んだかは忘れた)で非常口の横の席に当たったことがあります。
搭乗してチケットに書いてある自分にあてられたシートについた時、足元が広いのを見て「やった!これは楽だわ」と思いました。
が、出発直前にCAさんがやってきて、その列に座っている人全てに向かって
「ここは非常口なので、非常時には手伝ってもらいます。英語は堪能ですか?」と聞かれ、そうでない場合はシート変更してください、と説明を受けたのです。
同じ列に座っている人を見ると、私以外は若い、大きくて、かつ知的なドイツ人男性。
英語は多少わかっても、堪能というほどではない私。シート変更してもらおうかな?と一瞬悩んだけれど、「まあ、事故率はかなり低いから大丈夫よね。私一人ではないからなんとかなるよね」と
今考えると実に軽率にも、そのままそのシートに座っていたのです。
緊急事態には何をすればいいか、ドアの開け方などの説明を受けて、「承諾しました」と口頭で返事。
恐ろしい、無責任ですよね、私。
事故に遭う可能性がゼロではないのに、「事故はないから大丈夫だろう」と居座った私。
どうして私が非常口席にあたったのか、それは謎なのですが、そのころは、機内に入ったらシートがドア横で、CAさんに(まだスチュワーデスと言われていた時代よ)
「申し訳ありません、そのお席はお子様連れの方は座れないので、席変更をお願いします」
といったこともあったのです。
私が指定したわけではないのに、なぜか子連れだった私は座れない席が最初は与えられていたのです。
最近はオンラインで自分で席指定も可能だし、航空会社のスタッフも気をつけているだろうし、どのような人がどの席に指定されているか、以前より把握されているだろうとは思うのです。
が、もしも万が一、非常口席をもらったら、絶対にシート変更してもらいます!
(その前に、私の外見から、もう「救助活動の手伝いは不可能、不向き」とわかると思うけれど。私はシニアのおばさんだもの)
事故率0.0009%でも、もしもの時を考えて非常口には座らない、
安全ビデオは真剣に見ることにします!
にほんブログ村
応援クリックをありがとうございます!
コメント