先日、海外に住む日本人を対象にした、孤独や孤立の実態を把握するための外務省の調査がありました。
去年の末に外務省からメールで案内が来ていたので、私も回答しました。どのように回答したのかは覚えていないけれど。
この調査の結果がメディアで報道されたのでご存知の方も多いと思いますが、
海外の日本人、45%が孤独を感じる
という結果でした。
孤独を感じる人は45%
調査結果を上で紹介したサイトから引用すると
孤独をどの程度感じるか尋ねたところ
▽「しばしばある・常にある」が7%
▽「時々ある」が13%
▽「たまにある」が25%で
「孤独を感じる」と答えた人は合わせて45%でした。
正直な私の感想は「意外と少ない」でした。もっと多いかと思っていましたが、多忙な毎日を送っているとそれほど孤独を感じる暇もないのかも。
海外で感じる孤独感って?
孤独感を感じる理由の1位は「言語上の理由」で32%。
わかるわ…
私の場合だとドイツに来たばかりの頃はドイツ人ばかりが集まっている場所にでも喜んで出かけて、知人、友人とコンタクトをとっていました。
それが年をとるにつれ、だんだんと外国語でコミュニケーションを取るエネルギーがなくなってきてしまい、友人に会うくらいなら良いけれど、大勢のドイツ人が来るパーティーは遠慮しがちに。
長年住むと外国語が母国語並みになる、と思われるかもだけど、
そういう人もいるだろうけれど、
外国語はいつまでたっても外国語なのよ。
100%は理解できないし、聴きとるのに母国語の場合より1億倍もエネルギーを使う気がするわ
そして、ドイツ人がジョークを言っても、意味がわかっても、さっぱり面白くない!ということが多々。
全く面白くないジョークに辟易…
笑いのツボが違う…
ネットで見かけるドイツ語のジョークも「いい加減にせい!」と言いたくなるものが多いです。(中には面白いものもあるけれどねえ)
理解してもらえない寂しさ
日本で育ってドイツに暮らしている、という人にならわかってもらえることでも、ドイツにしか暮らしたことがないドイツ人、日本にしか暮らしたことがない日本人にはわかってもらえないことが多くて、孤独感を感じることもあります。
だから同じ在独の日本人友人と集まると、ドイツ生活の愚痴とか日頃の憂さ晴らしが起こることが!
同じような環境にいない人でも「へえ、そうなんだ。大変なんだね!」と受け入れてくれれば嬉しいけれど
「ドイツに住んでいていいわね〜」とか「日本人のくせに」とか言われるとめちゃくちゃ悲しい。
SNSで「あなたが選んでドイツに住んでいるんでしょ」と非難する人がいるけれど、
多くの在外邦人は多少は住みたいと思っていたとしても、100%どうしてもドイツ(外国)に住みたいから日本を脱出したと言うわけではないと思うわ。
私だって日本に帰る予定だったし。
それにね〜外国暮らしってめちゃくちゃ不便なのよ!
シニアになると一層孤独感を感じるかも
日本に住んでいようが、海外に住んでいようが、シニアになると孤独感を感じやすくなる人も多いのではないかと思います。
若い人が一番孤独感を感じやすい、というデータもあるようだけど。(30年前と違って現代はそうかもしれない)
若かった時は外国語を使うのも、新しい環境に身を置くのもなんてことなかったし、寂しさを感じる前に出歩いていました。
その後は子育てや仕事で多忙に。私の場合は毎日多くの生徒さん、その親御さんに会って話をするので、孤独感もゼロ。
そして、日本人が多いこの街(デュッセルドルフ)で日本人と一緒にいる時は「母国語で意思疎通ができる」楽しい世界。(とても狭い世界だけど)
ところが、年を重ねると、外出は面倒になるし、仕事も減るし、人とのコミュニケーションをとる場面が激減してしまいました。
「このまま行くと、一日中一人でぼつんとした生活になるのかな?」なんていう不安もある。
今の所、外出予定がない日は家で趣味に没頭しているから孤独感を感じないけれど、体の調子が良くなくなったら…と思うと、不安だなあ。(あまり考えまい)
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