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ドイツにはHitzefrei(暑さ休暇)が100年以上前からあるけれど

ドイツってこんな国!?
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急に暑くなって最高気温が30度を超える日が続いたドイツで、早くも地下室に篭っているshirousagiです。

なぜ地下室か、ですって?

地下室って涼しいんですよ!

屋根裏との温度差は・・10度以上!

(今日は地下室の整理をするのに良い日だ!)

まさしくその通り!
この世は断捨離ブーム。「とりあえず地下室に置いておこう!」といった物を整理するかな?なんたって涼しいし!

暑い日は地下室に篭るか、大聖堂に行ってお祈りしましょう。
そう、本日の新聞にも、避暑地の1つとして、かの「ケルン大聖堂」が挙がっていました!
大聖堂内は常に21℃なんだそうですよ。
アーヘンの大聖堂も内部は20℃だそうです。

ところで こんなに暑くなると ドイツで必ずと言っていいほど話題になるのが

「Hitzefrei」ヒッツェフライ

です。

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Hitzefreiとは

Hitze=暑さ、高温。 frei=〜のない、という意味の単語です。
Hitzefreiで 暑さで授業や仕事がない、という意味になるんですね。

一般的によく言われる規則は、午前10時の時日陰で気温が25℃以上で、その後の授業が終わった時点で学校はお休み、子供たちは帰宅する、というものです。

Hitzefrei(ヒッツェフライ)が始まったのは

このHitzefrei、1892年にプロイセンの文部大臣に任命されたばかりのJulius Robert Bosse(ユリウス ロベルト ボッセ)が同年8月24日に学校の新しい規則として布告したのだそうですよ。
暑い日だけではなくて、寒すぎる、教室が狭すぎる、など学習環境がよくない時は授業を長く続けてはいけない、としています。

教室が寒すぎる(気温が一定温度以下)の場合も授業がなくなる可能性があるのですね。 

ほとんどの学校の教室には暖房(セントラルヒーティング)があるから 寒い日の場合は現在は問題にならないのでしょうが。

Hitzefreiになる条件は?

Hitzefreiが導入された時、ボッセの発表した規則は

午前10時に日陰の気温が25℃以上になった場合、授業を短くする

というものでした。

現在は Hitzefreiの規則は州が決める事になっています。なので州によって違います。
また、学校で決めて良い事になっているので、学校によっても違います。

私の住むノルトライン=ヴェストファーレン州は

室温27℃

というのが決め手になっています。

NRW州では・・・
教室の気温が27度以上になると校長はHItzefreiにして授業を中止にすることが出来ます。(義務ではありません)
25度以下では授業中止には出来ません。
11,12年生(高校2,3年生)にはHitzefreiはありません。

Hitzefreiのあり方と現在の家庭の事情

その昔・・
息子が小学校に通っていた時、授業は12時まであるはずだったのに、突然11時ごろに帰宅した事がありました。

「ママ!Hitzefreiだよ!」

急にそう言われても・・・まだ子供は8歳くらいだったかな? 
急に帰宅しても・・・私は仕事が午後だから良いようなものの、(と言ってもお医者さんに行く、とか買い物、とか、友人に会う、とか 子供がいない時でないと出来ない用事が入っていたかもしれませんよね)共働きがその頃から普通だったドイツ。しかも大抵の家庭のお母さんは子供の面倒が見れるように午前中に仕事に出かけ、午後に帰宅、というパターンが多かったのです。

急に子供を帰宅させて大丈夫なんだろうか?

最近は、例えば、今週は天気予報で早くから暑くなるのがわかっていたので、ブレーメンでは、月曜日の時点で「火曜日と水曜日は学校は12時までです」と発表していたのだそうです。

少なくとも、ここノルトライン=ヴェストファーレン州では

  • スクールバスで子供が通っているような学校は、そのスクールバスの時間に合わせて授業を何時までするか決定する。
  • 6年生までは 親の合意があれば帰宅できる。
  • そして・・・高学年には(高校生とか)HItzefreiはありません!(気の毒に・・でも勉強の遅れが出ると大変です!)

Hitzefreiは学校をおやすみにする以外にも方法がある

暑いと子供を帰宅させる、だけではなくて

  • 授業を戸外でする。(これは以前はよくあって、効果あったと思いますが 最近は戸外も木陰も暑い!)
  • 授業時間を短くする、また休憩時間を長くする
  • 森や屋外プールに行く

Hitzefreiを提唱したボッセも

「屋外に十分な広さの日陰のある遊び場がある学校は、授業の代わりにそこで遊ばせるのも良い」

と言っているそうですよ。

Hitzefreiは子供のためだけのもの?

どうやら学校の規則として始まったHitzefreiのようですが、職場でもあまりにも環境が悪い(要するにとても暑くて仕事にならない)とHitzefreiにするところもあるようです。
・・・私は自分の周りが自営業者ばかりなせいか?「今日はHitzefreiだったわ」という人にはお目にかかった事がないのですが。

職場をHitzefreiにするかどうかは、その会社が決める事のようですね。

学校のHItzefreiでも、結局「こうしなければならない」という規則はなくて、責任は校長にある、決定権は学校にあるようです。

今週も週末はまた暑くなる模様です。
あれほど太陽が姿を見せると喜んで日光浴をしていたドイツ人も、最近は「暑いよ〜〜夏なんて嫌いだ!」と叫ぶ人も多くなりました。

さて・・ドイツ人に負けず、地下室に置いているビールを取りに行くとしようかな?
よく冷えているといいなあ・・・

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