日本語でもフェイクニュースのサイトがありますが、ドイツ語にもそのようなサイトがあります。
「Der Postillon」がそれ。記事の書き方が実にうまく、本当にニュースのように思えます。日本語サイトの「虚構新聞」もそうですね。
時々、このフェイクニュースに目を通すのですが、なかなか風刺がきいていて、読んでいて楽しいものが結構あります。
で、先日、このドイツの風刺フェイクニュースサイト「Der Postillon」が
「ただ髪を綺麗にするだけのシャンプーが発売された」(Schwarzkopf stellt Shampoo vor, das einfach nur die gottverdammten Haare säubert und sonst nichts)
というニュース記事をアップしました。
確かにね・・・最近、ドラッグストアやスーパーのシャンプー売り場に行くと「ボリュームを出す」とか「カラーリングしている髪用」とか「乾燥している髪用」とか・・一体どのシャンプーを選べば良いのよ?という感じで、実に多種多様のシャンプーが並んでいます。
「ハーブが入った」とか「○○エキスがはいっている」とか。
ドイツでお値段も手頃なのでよく使われているシャンプーの一つです。このシリーズ、確かに「〜〜用」とか「〜〜が入っています」とか「髪を〜〜にします」と書いてあるものしかなくて、単に「シャンプー」とあるものが・・見当たらないのですよね。
いや別に、そんなものいらないから、とにかく頭髪を綺麗に清潔にしたいだけなんだけど・・
と、思う人は多かったらしく、このフェイクニュースは「『シュワルツコフ』(Schwarzkopf)からただ髪を綺麗にするだけのシャンプーが発売されました!」と。するとすぐに「本当にあれば良いのに!」というコメントがついていました。
まあ、そこまでなら「そうだよね・・単純に「シャンプー」というだけのシャンプーがあれば、選ぶのに悩まないのにね」と思って、それでおしまい!なのですが、
すぐにこの「シュワルツコフ」の会社が反応して、実際にフェイクニュースにあったシャンプーを作ってしまったのだそうです。
へえ・・・あの「ドイツ」が(失礼!)こんなに早くフェイクニュースのアイデアを取り入れるなんて。冗談とは縁のないような国民が(失礼!)
なんでも普通なら新商品のアイデアが出てから実際に商品となり、市場に出回るまで1年はかかるそうです。が、このシャンプーは、フェイクニュースが出てから、あっという間に商品化されて、ネットでないと購入できない(実現化が早すぎて、実際の店舗に売り出す時間がなかったらしい)のだとか。
こうやって、「Der Postillon」というフェイクニュースサイトで発表されたもので、実際に商品化されたものがもう一つあるのですって。
それは・・
「ピースが一つのジグソーパズル」なのだそうです。
フェイクニュースのサイトはこちらなのですが、ジグソーパズルの初心者、子供、そして「忍耐力のないティーンエイジャー」向けに「すぐに完成するピースが一つのパズル」を作った、と。
こちらもフェイクニュースに出た、すでにジクソーパズルといえばこのメーカーという「Ravensburger」が商品化しました。
実際の商品は、購入者が自分で写真など選び、その写真を縦横21cmのパズルの形にしてくれるのだとか。追加できるので、色々好きな写真をパズルの形にして、壁に飾る、というのが使用の目的のようです。
まあ、ピース1つではいくら「忍耐力がない」人でも、パズルの遊びにはならないですよね。
Ravensburgerのパズルは有名ですね。日本でも売られていると思います。
私はパズルが好きで、以前はよくやっていました。今は・・完成させた作品を飾るところがないので。3Dのパズルも好きでしたが・・あ、パズルをする時間がない、というのが本当かな?
これら、フェイクニュースからじっさいに商品になって、フェイクがフェイクでなくなっても、「Der Postillon」のフェイクニュース記事の方は削除されていないようです。(この記事にもリンクを貼ってます)
「お詫び」(フェイクニュースはフェイクであるべきだから?)もありませんよ。
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