読書が好きなので、サブスクリプションである「Kindle Unlimited」を利用しています。
このサービスのメリットは、今まであまり読んだことがない分野の本でも気軽にダウンロード出来て読めることですね。
最近、あまり体調がよくないので、家で休んでいることが多いので、気軽に本をあれこれとダウンロードして読んでいます。
今回は、ビジネスノンフィクション本であるこの本を。
「ある日突然40億円の借金を背負うーそれでも人生はなんとかなる」湯澤剛・著
著者の湯澤剛さんはエリートサラリーマンだったのに、父親が急死し、その父親の事業と借金を背負うことになります。
その借金の額が40億円!
しかも引き継いだ事業というのが、居酒屋といった飲食店などの経営だったのですが、このチェーン店などがまともに機能していない、という有様。
借金をしている銀行には頭を下げ、従業員には辞められると売上に響くのでこれまた頭を下げ、と大変な状況にも関わらず、諦めずに経営を続け、ついに40億円もの借金を返済したという、経験が書かれています。
40億円という借金に、自分だったら逃げ出してしまうだろう、と思うのですが、著者である湯澤さんは「Never never never give Up」「朝の来ない夜はない」を信条に諦めなかったそうです。
経営の仕方をよくご存知であり、しかも精神の強い方なのですね。
ストレスに負けずに正気を保つためにやったこと
地獄のような生活で、著者が正気を保つため、発作自殺をするようにならないためにやっていたことが5つあるそうです。
自分の心の状態を常に把握
自分の心がどのような状態か、どんな感情がでているのか、常に客観的に意識するのだそうです。
「ああ、不安がでているね」など言葉にするとそれだけで気持ちが楽になったとか。
言葉遣いに気をつける
「どうせだめだ」「なぜ俺だけがこんな目に・・・」といった言葉を口に出すと弱気になって、被害者意識が強化されるので、言葉遣いにはかなり気をつけたそうです。
空元気でも負け惜しみでもいいから、プラスの言葉だけを口にしていたとか。
自分が見るもの、聞くものにも気を配る
読書・音楽などは自分を奮い立たせてくれるものだけを選んで読み、聴いていたのだそうです。
原因を自分に探すこと
起こることはすべて必然であり、偶然ではない。そしてそれは私の考え方や行動が基になっているーと考えた。「自分が源」という考えである。
自分にコントロール出来ない原因によって辛いことが次々と起こっていると考えることが恐ろしかったため、とも著者は言っているのですが、それでも
自分に原因がある
と受け入れるのは簡単ではありませんよね。自分も含めて、大抵の人がトラブルがあると、原因を他に押し付けようとしてしまいますよね。
が、
どんな状況でも、自分が考え方や行動を変えることで道は開ける、と信じてきた
自分でコントロールできる事とできない事があり、自分でコントロール出来ないことに原因を求め、こだわり、変えようとすることほど無駄なことはないですね。
しっかり頭に入れておきたい事だと思いました。
宇宙に思いを馳せること
最後に「宇宙に思いを馳せること」なのだそうです。
宇宙のことを考えると自分の問題などちっぽけなことだと著者は述べています。
40億円の借金も宇宙の150億光年にくらべればレベルが違う、と。
我が家も一応自営業なので、経営者の気持ちが全くわからないわけでもなく、が、この人ほどの経験もなく、勉強になり、しかも勇気をもらいました。
借金をするという事、人を雇うという事。本当に楽ではありませんが、会社を経営をすると言うことはこういう事か、と考えさせられました。
内容は特に中小企業の経営者には参考になるかと思います。もちろん、一般の会社員の方にも。
コメント