新型コロナウイルス感染者が急増しているドイツはノルトライン=ヴェストファーレン州に住むshirousagiです。
ドイツ全土での報告を受けている新型コロナウイルス感染者数は2020年3月2日現在157人、ここノルトライン=ヴェストファーレン州では92人。ドイツの感染者の約3分の2はこの州に住む人なのです。
このコロナウイルス騒動、本当に怖いのは人間だ・・と実感している方は日本でもドイツでもいらっしゃることでしょう。
数週間(かな?)遅れて、ドイツでも同じようなパニックが起こっています。
- 除菌グッズが売り切れる
- 除菌グッズやマスクの高額転売
- 食料品、日用品の買い溜め(なので、トイレットペーパーも売り切れる店が)
- 病院のマスク、消毒用アルコールが盗まれる
- コロナウイルスから身を守るためのグッズだと偽った販売のチェーンメール
- 公共の場で咳をすると睨まれる
ところで、ドイツに住んでいる方はこの動画を観た人も多いかと思いますが、メルケル首相がゼーホーファー連邦内務大臣に挨拶の握手をしようとして、断られているシーンです。
タイトルも「良い例を見せる〜コロナウイルス対策でメルケル首相の握手を断るゼーホーファー」
先週、私も生徒に「コロナ対策でしばらく握手をしないことにしました」と握手を断られました。
私個人的には挨拶の握手は結構負担なので、これを機会に握手をする習慣がなくなればいいのにな・・・と思っています。
握手をする時に、手が汚れていたり湿っていないか気を遣うし、握手をしようとする親御さんでレッスン中断されたり、物をもっている時に握手を要求されたり、と不便なのです。
まあ、一番の「握手をしたくない理由」は手汗ですが。
ところで、2003年だったかに終息宣言が出たSARSが大流行した時に、ここドイツで「手洗い」の重要性が広まりました。
それまではトイレに行った後に手を洗わない人を結構見かけていたのです。
当時、私は団員はほとんどドイツ人というアンサンブルグループに所属していました。大体練習時間には40人くらいの団員がホールに集まって練習。休憩時間には当然ながら一斉にトイレの使用です。
トイレに行って、手を洗っていると、個室から出てきた人がそのまま、手を洗っている私の後ろを通って、手を洗わずに出ていくのを結構見かけていました。
「あれ・・またドイツ人、手を洗ってないよ・・」と思っていたのです。
ところが、SARSが大流行した時にトイレに「トイレを使用した後は手を洗いましょう!」というポスターが、手の洗い方の図入りで貼られていて、その後、トイレを使用しても手を洗わない人を見かけなくなったのです。
今回もこの新型コロナウイルスの感染が広まっていて、握手を控える人が出てきたので、このまま「挨拶には握手をしなくてよい」という風潮が広まればいいのに・・・
と密かに思っているのでした。(私の希望は叶いそうにないけれど)
ところで、
こちらで買い占めをされている食品で多いのは(良く売れているのは)
- パスタ(特にノーブランド)
- 瓶詰めや缶詰のパスタソース
- 安い小麦粉(ノーブランド)
- 缶詰のスープ
なのだとか。
もっと健康に良くて、しかもそれほど高くなくて、しかも最初に手を加えておけば日持ちするものも沢山売っているのに、それらはあまり売れないのだそう。
なんとなく、(失礼だけど)買い占めする人がどんな階級に属する人々、どんな人々なのかわかる様な気がするのよね・・・
これらの買い占めた物が余って、毎日缶詰スープとか安いパスタソースとか食べるのだと、人生面白くないけど・・・
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