新型コロナウイルスの感染者が増加の一途を辿っているドイツです。
このところ、ドイツで起こっていることが、1ヶ月くらい前の日本と同じだな、似ているな、と感じます。
そして、ついにコンサートなどの中止要請が出ました。
なんでも参加人数が1000人以上のコンサートなどは中止にすること、と政府からの通達。
ドイツの保健相のシュパーン氏(Jens Spahn)がこのイベントなど自粛要請を出した直後、コンサートホールやオペラハウスのwebサイトを見ると
「チケット販売は1000枚で締め切ります」といったような趣旨のことが!(実際には1000枚売るとイベント参加者が1000人以上になるけど)
へえ〜〜参加人数が1000人未満だったら開催するのかな?
1000枚を超えて売られたコンサートのチケットは払い戻しをするとか。
へえ〜〜とにかく1000人未満だったらいいのか? 人数を守ればいいのか?
その後、しばらくしてまた同じホールのサイトを見ると
「これからの1週間で中止になった公演、コンサート」が書いてあり、全ての催しが中止になるわけでない様子。
へえ〜〜中止にしやすい物だけ中止かな?1000枚も売れていないものはやるのかな?
それからしばらくして、またその同じホールのサイトを見ると
「4月◯日までホールを閉めます。その間の全てのコンサートは中止、または延期です」
あれれ・・・
残念ながら、この経過をスクショしていないので、証明がありませんが、最初、ドイツ政府が「参加人数1000人以上のコンサートは中止」を要請した時のその「1000人」と言う人数、そして、その要請に対するコンサート主宰者側の最初の反応、対応が
「規則をきちっと守る」ドイツ人らしくて・・・なんだかちょっとびっくりしましたよ。
国民性を表した、有名な「沈没船ジョーク」と言うものがありますが
「沈没船ジョーク」とは・・・沈没しかけた船にのった人を助けるために船長が、各国の人に海に飛び込むよう告げるのですが、ドイツ人には「規則ですので、海に飛び込んでください」日本人には「みなさん、もう飛び込みましたよ」・・など声をかけるのですが、国民性を的確に表したジョークです。
ある日本人の音楽家は、本当に他のコンサートが中止になっているかを見ながら自分のコンサートをやるかどうか決めていたのです。
そして、ドイツは「1000人以上はダメ」と言われると、999人以下でコンサートをやろうとしたのですね。しっかり規則だけはキチンと守る!(まあ、結局は建物を閉館として、全てのイベントを中止したところが多いようですが)
と言うわけで、少なくとも3月いっぱい、多くは4月の19日まで(イースター休暇終了まで)閉館となるコンサートホール、オペラハウス、イベント会場が多いようです。
あるオペラハウスは客席が1000未満なので、中止にならないかな?と思っていたら、閉館になりましたよ。。
ところで、
新型コロナウイルスの感染者数が毎日の様に更新されていていますね。
感染者の数だけ報道されるのはおかしいのではないかと思っていましたが、昨日からここノルトライン=ヴェストファーレン州の地方紙のオンライン版では
このように感染者数(この時点でこの州で1041人・ドイツ全土ではありません)コロナウイルスによってなくなった人の数(3人)の他、
感染者数の下には「これはこのNRW州の人口の0.006%にあたり、17226人に1人です」
死者数は「感染者の0.29%にあたり、州の5977550人に1人にあたる」
と書かれています。
ここノルトライン=ヴェストファーレン州はドイツでももっとも感染者の多い州ですが、それでもこの新型肺炎が原因で亡くなった方は約600万人に1人です。
新型コロナウイルスを軽く見るのはよくないですが、怖れてパニックに陥らないよう・・・
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