コロナ感染拡大防止のための規制が緩和され、生活が戻りつつあるドイツです。
まだまだ制限は多くて、特にお店や診療所、公共の乗り物に乗る時はマスクなど「口と鼻を覆う」ものをつけていなくてはなりません。
「ソーシャルディスタンス」も守らなくてはなりません。
でも、この2つを守れば、割と行動は自由です。趣味のサークルが再開されない、とか、コンサートやイベントがない、とか、そういった事はありますが。
このマスク着用義務などのコロナ対策を巡って、週末もあちこちでデモがあったようです。
テレビなどではそのデモの様子が報道されていましたが、では、ドイツでは皆、「マスク着用義務反対!」なのかというと・・・
大半の人は別に反対でもなくて、「しかたないよね〜〜」と思っているそうです。
そう、メディアで報道される事は「Die Medien zeigen eben lieber die bad news. 」(Spiegelのコラムから)訳すると「メディアは悪いニュースの方を喜んで報道する」です。(”bad news”なんてまた英語が入っていますよ)
ドイツの人口は8000万人以上ですが、数千人の人がデモでマスク着用反対を訴えているのはニュースになるけれど、残りの8000万人が週末に何をしているかは全く報道されない・・・
そうなのです。でもニュースで報道されると「全ドイツ人がマスク着用義務に反対している」と思ってしまう人がいませんか??
こうしてコロナでパニックになる人が出てくるのですよね。
先週末、列車に乗って友人に会いに行った息子は、「皆、スカーフとか使い捨てマスクとか、布マスクとか適当につけていたけれど、別に誰も気にしていないみたいだった」とか。
社会的距離に関しては「ついつい話に夢中になると、友達との距離が近くなってしまうけれど、それ以外は別に。まあ、森を散歩(人がいない)していたしね。」
お天気の良い週末を楽しんだようです。
今週は屋外プールが解禁され、ホテルやペンションでの旅行者の宿泊も許可されます。
色々規制があるので、営業する方は大変かと思いますが、可能になった、というのは利用したい人にも嬉しいニュースですよね。
夏休みにはアジアやアメリカは無理としても、人気のあるヨーロッパでのバカンスは可能にしよう!という動きがあるし。
さて、これからの生活、私の周りのドイツ人というと、全人口の8000万人からするとほんの一部分なのですが、みなさん、とても穏やかに見えます。
ピアノのレッスンに来られる方は「なくて寂しかったわ」と再開を喜んでいます。
「これからは経済的には今までより貧乏かもしれないけれど、これまでより幸せを感じる生活をする人が増えるかも」
という意見を結構耳にします。
消費消費に踊らされたこれまでの生活から、ゆっくりと穏やかに暮らす。もう時間さえあればショッピングばかりする、という事はなく・・・
みなさんはいかがですか?
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