今年に2月に新型コロナウイルス感染が最初に広がったドイツはノルトライン=ヴェストファーレン州に住む(説明長過ぎ!)shirousagiです。
今年2020年の「薔薇の月曜日」(Rosenmontag)は2月24日でしたが、カーニバルはその前年の11月11日から始まります。
そして、クライマックスの薔薇の月曜日の前、数日はカーニバル行事が盛んで、あちこちで集会が行われ、大騒ぎします。
そう、もちろん、アルコール付き。
お酒飲んで、大声でみんなで肩組んで歌を歌って、大騒ぎして・・・
今思うと完全にコロナウイルスなどのウイルス感染が広がる条件を満たしていますよね。
まだ「新型コロナ」がドイツでは対岸の火事のように見えていた2月中旬、ここノルトライン=ヴェストファーレン州の村でカーニバルイベントが原因で新型コロナ感染が広がりました。
薔薇の月曜日だった2月24日はまだ感染者が見つかっていなくて、カーニバルの最大イベントの行列は無事に行われました。
あの時、日本はすでに大騒ぎで「あ〜〜日本だったらこのカーニバルイベント、中止だわね」と思っていたのを覚えています。
その薔薇の月曜日のイベントが終わった!と思った途端、コロナの感染者が急増!
アッという間に3月中旬からは学校閉鎖、そしてすぐにロックダウンだったのですよね。

先日、ドイツの現保健相のシュパーン氏が
「2020-2021年のカーニバルは全ドイツで中止にしたい」
と発表しました。(決定ではありません)
これを聞いて、最初は「え?もうカーニバルをするかどうか決めるの?」と思いましたが、
カーニバルは今年の11月11日にスタートするのです。これを書いているのは8月19日。もう後3ヶ月もありません。
夏休み前(6月下旬)にすでに11月の「聖マルティン祭」中止のお知らせを出した自治体もあったのです。それを思うと今、カーニバルの開催をするか決めるのは早過ぎないのかもしれませんね。
なにしろあのカーニバルのイベントに対する準備の量も半端ないようですから。
カーニバルが中止になるかもしれない、と悲しんでいる人も多いようですが、カーニバルはドイツの全土で行われる訳ではありません。
でも、ここノルトライン=ヴェストファーレン州はカーニバルは盛んなのですよ。
ドイツの3大カーニバルといえば
- ケルン
- デュッセルドルフ
- マインツ
です。どの街もライン川沿い。マインツだけMRW州ではなくてラインラント=プファルツ州です。
ライン川近くの町や村に住む大勢の人がおそらく楽しみにしているのであろうカーニバル。
さて、今回は中止になるのか、ならないのか?
開催されても例年通りの大賑わいには(今のところ)なりそうにありませんが、
「薔薇の月曜日」(2021年は2月15日)は公の祝日でないけれど、祝日みたいに職場や学校はお休みになるのよね。
カーニバルが中止になっても「カーニバル中止だけど薔薇の月曜日はお休み」にならないかしらね?
個人的にはカーニバルは好きではないので(酒飲みが増えて大騒ぎだし、あのノリには日本人にはついていけないものがある)カーニバルそのものが中止になるのは別にいいのですが・・・
(毎年カーニバルには「カーニバル難民」(カーニバルから逃げている)をしているわけで・・・)
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