3月の最終日曜日、今年は28日の午前2時が来る時に、ヨーロッパの時計は1時間ほどぶっ飛ばして、3時になります。
そうなんです、サマータイム、夏時間の日が始まります。
この夜は1時の次は3時!
この夏時間への移行は移行した日が辛くて、とても不評です。
「夏時間への移行、冬時間への移行は無くした方が良いのでは?」という声が高まり、2018年にヨーロッパ在住人による意見調査が行われました。
その結果は・・・回答した460万人の84%が「夏、冬時間移行廃止賛成」だったのですよ。
やった!これでもう1年に2回の冬時間から夏時間、また夏時間から冬時間への移行がなくなる!
と喜んでいたのに、話はそれほど簡単ではなくて、夏時間を一年中採用するか、冬時間を一年中採用するか、など話し合われているうちに・・・
・・・コロナ禍でそれどころではなくなってしまったようです・・・
本当は今年2021年で「時間の移行」は消滅するはずだったのに。いや、もしかして、今回の夏時間への移行を持って、時間移行は終了かな?(全く期待できないけど)
第一次世界大戦中の1916年に、エネルギー節約のために始まった、というサマータイムだけど、その後、何度も中断されて、現在の3月末に始まるサマータイム制度は1981年からのものだそう。(1980年は4月から夏時間が導入されている)
ということは多くのドイツ人が「サマータイム制度がなかった時」を経験しているのですよね。意外と最近までサマータイムがなかった!んですね。
(1959年から1979年までは夏時間がなかったのです。あれ、私が生まれた頃はドイツには夏時間がなかったのですね。)
何しろ緯度の高いところに存在する国が多いヨーロッパ。1年を通じてみると、日の出と日の入りが夏と冬では大きな差があります。
ドイツですら2020年のベルリンだと
- 夏至の日・・日の出4:43 日の入り21:33(夏時間)
- 冬至の日・・日の出8:15 日の入り15:54
私が住んでいるところだと、ベルリンより30分くらい遅く日が登って日が沈んでいます。で、夏の日没は夜の10時くらいです。
サマータイムでなくなったら9時には日が沈むのか・・・悲しいなあ。
サマータイムが一年中採用されると、冬は9時になっても日が登らない!これも辛いなあ。
でも、特に最近、照明はLEDだし、夏時間を採用してもしなくても、電気代は節約できそうにないですよね。
1時間とはいえ、サマータイム制度は健康に良くないし、時間が移行した日は体調が優れない、という人が続出。遅くてもコロナ禍が落ち着いたら、サマータイム制度はなくなるかしらね?
コロナ禍で日本に一時帰国ができないから、「時差ボケ」が経験できない今、せめてサマータイム制度で明日は「時差ボケ」を味わう(?)とでもしようかなあ!?
==ドイツ(欧州)にお住まいの皆様へ
このブログは日本時間の6時にアップしています。これまでは冬時間だったので、ドイツだと夜10時に更新。明日からは夜11時に更新になります。よろしくおねがいします!〜〜
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