タイトルを見て、ドイツで子育てしている人だと「あ、あれね」と思われたかと。
お店は「サービス砂漠」だと言われるドイツだけど、子連れでパン屋と肉屋(ハム屋)に行くと、よく無料でもらえたものがあったのです。
30年以上もドイツに住んでいるせいか、今やドイツのお店のサービスが悪いとは感じないのだけど・・・
人間、何にでも慣れるのかな?
子供が無料でよくもらったもの、それは・・・
まだ子供が小さいと、一人でお留守番させるわけにもいかないので、買い物に連れて行きますよね。
私も長男が2歳の頃は、幼稚園にも通っていなかったので、買い物にはいつも連れて歩いていました。
ドイツ人は毎日のようにパンを食べるし、パンにはハムをのせるので、肉屋、特にハム専門のコーナーに出かけていたのです。
すると
- パン屋=白い小麦粉でできた丸い小型パン(Brötchen)、時には赤いロリポップを2本突き刺してくれた
- 肉屋=Lyoner、Fleischwurstと呼ばれるハムを1枚くれた
小麦粉のパンにキャンデー、ハムって、健康にはあまり良くないけれど、
「お子さんにあげてもいい?」と言われると、「はい、ありがとうございます!」と言ってもらっていたわ。
なんか、嬉しいわよね〜
まあ、両方とも、万人受けするものだし、そのお店で(多分)一番安いものだけど。
もらっていたパン
50円くらいで買える丸型のパン。結構美味しいです。
このパンに、こんな感じで赤い棒付きのキャンデーを2本刺してくれていました。キャンデーなので、虫歯の元だけど。たまにはいいかな〜と甘い親。
通称「子供のハム」(Kinderschinken)とも呼ばれるハム
ハム売り場でもらったのは、日本で「ボローニャハム」とも呼ばれるハム。
ドイツのそれは、クックドハムの一種で、多くは中にピスタチオとかパプリカとかなどが入っていないハムです。
「子供のハム」はリヨンのハムといわれ、ボローニャのハムと言われ?ドイツで作られているのに
私がその昔住んでいた地域では、よく「Lyoner」と呼ばれていました。フランスのリヨンで作られ始めたハムのレシピで作られているから、とか。
最近、Lyonerと言われるのを聞かなくなったのは、地域差?それとも、単なる流行?それとも、リヨンで作ったものでないから?私が耳にしないだけ?
このLyonerはFleischwurst(フライシュヴルスト)とも言われてて、最近はもっぱらこの名前を聞きます。
フライシュヴルストだと、純粋にドイツ語だわ
それでもって、同じ(または同じような?)ハムをMortadella・モルタデッラと呼ぶようになったこの頃。
Lyonerと呼ばれるハムは「ボローニャハム」とか呼ばれるものに似ていて、(厳密にいうと違う気がする)そのボローニャの州都がモルタデッラ。
だから?最近はこの手のハムを「モルタデッラ」と呼ばれるのをドイツでよく目にします。
だけど、これ、モルタデッラで作られたものではなくて、いや、イタリアでもなくて、ドイツで作られたハムなんだけど。
フランクフルト周辺で作ったソーセージしかフランクフルターと言わないドイツで、モルタデッラはどこで作ってもいいのか?
ドイツ人のネーミングには疑問が多いなあ。それとも、イタリア語への憧れ?
最近、日常会話にイタリア語単語がちょこっと入っていたりするし。
圧倒的に多いのはquasi(クアジ)。「ほとんど〜のような」っていう時にドイツ人も使ってる〜
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