6月から8月まで限定の超格安チケット「9-Euro-Ticket」(9ユーロチケット)が販売されて、最初の1ヶ月が過ぎました。
今日は、このチケットについての評判などを紹介します。(参考記事はこちら)
大人気になった9ユーロチケット
6月1日から30日まで有効だった、1ヶ月目の特別チケット「9ユーロチケット・6月」、なんと最終的には2,100万枚と定期券所持者(その定期が9ユーロチケットにもなる)が1,000万人で合計
約3,100万枚
存在したそうです!

ドイツの人口は8,324万人だから、かなり多くの人が購入したという訳よね。
かなりの人気です。
9ユーロチケット販売に先立って心配されたこと

1ヶ月たったの9ユーロ(約1200円)で、ドイツ中のバスや路面電車、地下鉄、普通列車や快速列車に乗り放題)って、めちゃくちゃお得なチケットなのです。
販売された目的は
- インフレで苦しむ国民への経済的な援助
- 車社会からの脱出
特に緑の党がこのチケットの販売に賛成だったと言います。「これで、出来るだけ自動車の利用を減らして、公共交通の利用者を増やそう」が目的の一つ。
でも、販売決定は急ぎすぎ、もっと考慮が必要だった、と言われています。

最初は5月から販売とか言われていたのよね。
流石に5月からは実現無理、で6月から販売されたけれど。
それでも色々考慮する時間はあまりなかったよう。
負担額はどこが出すのか?
乗り放題チケットを9ユーロで販売するためには、チケット収入だけでは赤字です。
国や地方自治体などが経済的援助をしなくては、実現は無理です。
それ、税金から出すの?だったら税金が値上がり?それとも9ユーロチケットの終わる9月以降に、公共の乗り物の定期券などが値上がり?
・・・という心配が。
満員列車を経験して「もう列車には乗らない!」ってなる?
格安だから多くの人が鉄道を利用して、そのために満員列車に乗らなくてはならなくなり、
「もう鉄度は嫌だ!やっぱり自分で車を運転する!」
となって、せっかくの「公共の乗り物の良いところアピール」が失敗に終わるのでは?と懸念されました。

大体、時刻表通りに走らないので有名なDB(ドイツ鉄道)。
車両の故障も多いしね。
9ユーロチケットが販売された6月〜祝日と夏休みで旅にでる

それでも販売スタートと同時に売れに売れた9ユーロチケットです。
おかげでドイツの観光地の鉄道は満員御礼だったそう。

6月は祝日も多かったし、お天気も良い日が多かったから、
旅行好きなドイツ人がじっと家にこもっているはずはなかったわね。
平日の、特に観光地を通らない路線は、いつも通り平和だったようですが。このチケットで小旅行するなら、平日で、有名な観光地は避けた方がいいかもね。
9ユーロチケットで道路は空いた?
まだ不確実だデータだけれど、ドイツの多くの大都市でh9ユーロチケット導された6月から、車の交通量が減ったようです。
最初の週はそれほど変化が見られなかったようですが、2週目あたりから、道路を走る車の量が少なくなったとか。

一時的なトレンドではなくて、本当に車の交通量が減っていると、環境にいいわよね。

まだまだデータ不足で、9ユーロチケットが本当にインフレで困っている国民の助けになっているのか?車の利用が減っているのか、正確なところは分かりません。
でも、このような格安の公共交通のためのチケットを9月以降にも発売したらどうか?という意見があちこちから出ているようです。
1ヶ月29ユーロのチケットとか、1年で365ユーロとか。
格安チケットのために国民が負担を背負わないのなら、列車やバス代がもっと安くなるといいなあ。
なにしろ、普通のお値段だと、10分バスに乗って街に行くだけで往復5ユーロ以上するからねえ。
ミュンヘンだと市内交通でも3ユーロ(約400円)を軽く超えているし。

私もこのチケットを買って、6月はドイツ国内旅行の予定だったのになあ。
8月には乗れるかな?早く元気になりたいです!

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