先日、とあるスーパーが紙媒体の広告の配達を止める、と宣言。
そうよね〜我が家の郵便受けに入っているスーパーの広告、ゴミ箱に直行なのに、配達してくれなくてもいいな〜と思っていたところ。

スーパーなど広告って、ネットで見れるから紙はいらない!
そんなことを思いながら、せっせと封筒に切手を貼っていた本日でした。まだまだ紙媒体は健在なドイツです。
2021年2月から発行される切手はデータマトリックスコード付き
切手といえば、今年の初めに書いたこの記事で、切手にはデータマトリックスコードがついていることを紹介しました。
この記事で紹介したベートーヴェンの切手は2020年発行なので、マトリックスコードはついていません。
2021年2月以降に発行された切手には全てこのコードがついています。(と、DHLのサイトで読んだ)
正方形または長方形のパターンで配置された白黒の「セル」またはドットで構成される二次元コードで、チケットやクーポンの読み取り、在庫管理などに利用されている。

あのQRコードみたいなコードね

アプリを使って手紙を追跡できる

このデータマトリックスコード、Post&DHLのアプリを使ってスキャンすると、
- この手紙が投函された地区の集配郵便局に集荷された(アプリの円が半分緑になる)
- この手紙が宛先の集配郵便局に届いた(アプリの円の残り半分も緑になる)
が、わかります。

そのためにはアプリのこの画面で切手のデータマトリックスコードを読み取ります。

するとカメラが起動するので切手のコードをスキャンします。

(スクショを撮るために切手がシートにあるままスキャンしたけれど、本当は封筒に貼ってから、その手紙に使ったもの1枚をスキャンします)
これだけ。これでその手紙が宛先の集配郵便局に届いたかどうか、わかります。
って・・・
デュッセルドルフの自宅近くの郵便ポストに手紙を投函して、ミュンヘンの友人宅に送る、とすると
- デュッセルドルフの自宅近くのポストから集荷されて地区の集配郵便局に届いた
- 宛先のミュンヘンの集配郵便局に届いた
これがわかるだけ。
本当に、いつ、ミュンヘンの友人宅にその手紙が届いたのかはわかりません。

ハイテク駆使の面白い切手だとは思うけれど、今ひとつ役に立たない、と思うのだけど
現在でもドイツの郵便事情は良いので、コードをアプリで読み込んでも、あまり役に立ちそうにない・・・

たまにデータが読み込まれていないこともあるし
消印がなくても、切手の再利用は罰金もの

この切手にあるデータマトリックスコード、アプリに情報を伝えられる、ということは、集配郵便局でもスキャンされているということですよね。
その郵便局でスキャンされたデータは郵便局に残っています。
切手1枚1枚のコードは違うので、一度スキャンされた切手(使用した切手)を、もう一度使うとバレます!
・・・って、郵便物に貼った切手はちゃんと消印を押されますよね。
でも、ありませんか?たま〜に消印押し忘れられた切手が。
かれこれ20年くらい前に、まだインターネットがなかったから日本の友人によく手紙を出していたのですが、すると友人から「この切手、消印がないよ〜」と教えてもらったことが何度もありました。
ドイツから日本は消印押し忘れが多く発生していたんです。さすがはドイツクオリティー(なのか?)
で、切手の再利用ですが、現在のコード付きの切手も、もちろん消印を押されます。ドイツクオリティーで押し忘れても、コードを読み取ったデータが残るので、再度同じコードを読み取られると
「これは再利用だ!不正だ!」と訴えられて、50ユーロの罰金
・・・かもしれないのですってよ。
(注意書きに切手の不正な再利用は50ユーロの罰金と表示されています)

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