これを書いている現在(2022年10月18日)1ドルが149円以上となっています。
数日前から「32年ぶりの円安水準」と言われていますよね・・・
ここドイツの通貨はユーロだから、1ユーロは何円かというと、
ここ最近ではかなり円安ユーロ高です。
20年くらい前だったかな?は1ユーロ170円ということがあったから、32年ぶりの円安水準、でもないけれどねえ・・・
32年前といえば、私がドイツに来てすぐの頃。(いつの間にか、ドイツに来て34年たっていた!)
確かに34年前の1ユーロは150円くらいかな
全く個人的な思い出話になって申し訳ないですが・・・
34年前、学生として、とりあえず1ヶ月分の家賃、生活費分をトラベラーズチェック(死語?)と現金を持参して渡独。
ドイツに滞在する手続きをすませ、銀行口座を開設。そして、日本で貯金していた自分のお金を家族にお願いしてドイツの口座まで送金してもらいました。
国際間で送金する時に気になるのが「為替レート」ですよね。
ちょうど円が高くなり始めた頃で、渡独した時は1ドイツマルク(DM)=80円以上だったのが、あっという間に
1DM=78円!
1マルク80円以下になった〜と周りにいた日本人と喜んでいたのを覚えているわ
(以下、ドイツマルクを「マルク」と省略します)
「ユーロ」が2002年に流通開始になり、マルクはユーロに交換されましたが。そのレートは
1ユーロ=1.95マルク。大体、1ユーロは2マルクです。
ということは、当時は1ユーロ=156円(1DM=78円として)
確かに、レートだけ見れば約32年前とほぼ同じよね
1マルクが80円以下になって生活が楽になった
最初に持ち出したマルクは1マルク=80円以上だったのが、すぐに1マルク=80円未満に。
日本から送金して、ドイツの私の口座に届いたお金は予想より多かった!
嬉しかったわ〜
ドイツで働けなかったから日本に残した貯金だけでドイツで生活するのに、予算を組んでいたの
それからもどんどん円高、マルク安。実にありがたかったです。
32年前と同じレートでも、物価が違う
最近、SNSなどでこういったグラフをよく見かけます。
国別平均年収 pic.twitter.com/Q3ou3wgu8J
— ken (@ken04095288) December 16, 2021
平均年収が、日本はここ30年ほとんど上昇していない、といったグラフです。
最低賃金は上がっていると思いますが(私が日本で30年以上前にバイトしていた頃の時給より上がっているから)平均年収は横ばい。
ここ36年(1980~2016)の年平均インフレ率は(最新データが見つからなかった)
- 日本=0.8%
- ドイツ=2.0%
どうやら日本では物価もそれほど上がっていないけれど、お給料もあがっていない。ということはですよ、30年前も今も日本国内では150円の価値はほぼ同じ、かな?
その同じ150円をユーロに交換すると、30年前も今も約1ユーロ。
ところが、その1ユーロで買えるものの量が、ドイツでは30年前とは随分変わってしまいました。
例えば・・・
- 1kgのパン、2ユーロが3ユーロに
- じゃがいも一袋、1.5ユーロが4ユーロに
- 映画のチケット、5ユーロが10ユーロに
お値段がこの30年でほぼ倍になったものって多いと、確かに生活していて思うわ。
マルクからユーロになった時、
それまで1マルクだった野菜が1ユーロになった、のよ。実質倍よ。
1ユーロって、2マルクの価値のはずなのに。
日本から仕送り、送金してもらってドイツ(とか欧米)で生活していると、今はとても大変ですよね。
そりゃね、ユーロの貯金で日本に一時帰国する私には「「円安ありがたや〜」だけれど、こんな私でも、この時代、たまに日本での仕事をもらうのよ。支払いは円建てよ。すると「げ、収入減った!」になるのよ。
困ったなあ。
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