こんにちは、ドイツに住むうさぎのshirousagiです。
私の本業は音楽のせんせい、ピアノの弾き方や楽譜の読み方などをドイツ人に教えています。
本日は50代半ばの大人の生徒さん。彼女がピアノを始めたのは5年以上前ですが、ゆっくりマイペースで練習をしていて、レベルはまだまだ初心者です。
他の多くのドイツ人同様、指の動きが本当に硬いのです。なかなか思うように指が動かず、簡単な曲でも弾けるようになるのにとても時間がかかっています。
が、毎回レッスンの度に「教えてくれてありがとう!そうでないと私1人ではここまで弾けるようにはならないわ」と嬉しそうに言ってくれています。
「ピアノを弾くのは脳に良さそうだから、練習時間がなかなか取れないけれど、せめてレッスンだけでも続けるわ!」と。
性格もよく、謙虚な方で、レッスンしていても楽しいのですが、大人の生徒さんを教えながら、「大人になって、習い事をするって大変だな〜」と思うのですよ。
それだけに大人になって楽器などの習い事をするのはおすすめです!
大人になっての習い事はプライドが邪魔をする
大人になってからの習い事、特にもう40代とか50代以上になって、初心者としてピアノのレッスンを受ける、と言ったケースで一番大変だと思うのは
プライドがとても邪魔をする
ことだと思うのです。
実は私も40代で初心者としてヴァイオリンのレッスンを受けたことがあるのです。(弦楽器がどんなものか一度やってみたかった)
教えてくれたのは私より年上の先生。それでも何か指摘されると、なんとなく「ぐさっ!」と来たのですよ。
自分がレッスンをしている側でもあるから、先生の気持ちも少しはわかるつもりだったのに。
頭ではわかっていても、なんだか否定された感があったわ
会社勤めで上司に指導を受け、部下の教育をする、といった人には「こんなことで傷ついてどうするの!」かもしれませんが。
私が大人の生徒さんへのレッスンで気をつけている事
日本人の生徒さんだと、大人の生徒さんでも「こうしなさい」と言われても抵抗せずに素直に従ってくれる生徒さんが多いかもしれませんが。
ドイツ人の生徒さんを教えていると、大人の生徒さんには、質問されてもいないのに知識を披露したり、間違ったところを鋭く指摘すると、嫌がられる感じがすることが良くあります。
なので、お手本の演奏でも、理論でも、「これ、何かしら?どうするのかしら?どんな曲かしら?」と質問が出たら答えることがほとんどです。
生徒側が、少しでも「何かな?」と思ったら、すぐに質問してくれる人が多いから成り立つことでもありますが・・・
先生と生徒の関係以外の大人同士の付き合いだと
大人同士だと、先生と生徒という立場でも、教えられる方はあまり気分が良くない時もあるのです。
なのに、知り合いとか友人とかと言った関係で、自分の知っている知識を一方的に披露したら・・・
「マウントを取る嫌な人」ですよね。
以前、こんな記事を書きました。
とても気になったのが「質問もされていないのに、勝手に自分の知識を話し出す人」。
子供同士でも、学校で授業中でもないのに、「私はこんなことを知っている」と知識を披露していると嫌われることが多いですよね。
ましてや、大人同士での要求されていない知識の披露は・・・聞かされる方は不快になることが多いのです。
レッスンを受ける立場だと覚悟したい、レッスンはダメ出し
話をレッスンに戻しますが・・・
「プライドが邪魔をする」とは言え、だからこそ、大人になっての習い事は意味があると思っています。
自分も未経験者として、初心者として弦楽器を習ってみて、「もっと大人も習い事をしてみたらいいのに」と思うようになりました。
そりゃ、もう、プライドはズタズタにされると思うので、それがとても良い経験になります!
いつも指導する立場だと、指導される立場の人の気持ちってわからなくなるしね
ところで、習い事ですが、教える側として、これまたもう一つ気にしていることがあります。
それは、「レッスンって、本当はダメ出し。かなり良くても、出来ていないところも指摘するのが私の役目」
どんなに良く出来ていても、良い演奏をしても、どこか直せるところはないか?のアラ探しをするのが教える側の役目の一つでもあるのです。
だけど、「ここはこうするともっといいよ〜」と伝えても、「ダメなところがあったのか」と落ち込まれることもあるのですよね。
いや、「ダメ出し」をするのが私の仕事なんだってば!
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