数年前、友人の1人が犬を飼いたい、ということでブリーダーのところに行った時のこと。
彼女はブリーダーに大型犬を飼いたい、と述べたところ
「この犬は成犬になると30kgにもなりますよ。将来、この犬の介護が必要になった時、30kgの犬を毎日抱えられますか?」
私の友人は小柄な日本人女性。30kgもの犬を抱えて歩くことは無理だ、と大型犬を飼うのは諦めて可愛いダックスフントを飼うことにしたのです。
その時まで考えていなかったけれど、本当はペットを飼い始めるときにしっかりと考えないといけないこと。それは
ペットも歳をとったら介護が必要になるかもしれない!その時に介護をしてやれるか?
ということなのです。
私はウサギを飼い始めた時に、介護という点は考えていなかったわ
私がウサギを飼い始める前に考慮したこと
動物が好きなので、ドイツに来てもペットを飼いたい、と思っていたけれど、それまでは「旅行の時に飼っているペットをどうするか問題」があるから動物を飼うのは無理だと思っていました。
そんな時に知り合った友人。彼女の家には猫やウサギからセキセイインコまでたくさんのペットがいたのです。
私が彼女が飼っている動物を羨ましそうに眺めていたら
「旅行に出かける時には、ペットを預かるわよ!」と申し出てくれたのです。
彼女には子供も4人いて、年齢もバラバラなので家族全員で旅行することはない(誰かが家に残る)し、毎日世話が必要な動物が家にいるから、いつでも動物を預かることができる、と。
その時の私にはペットを飼うための条件は「毎日世話をする人がいれば良い」ことだけしか頭になかったので、旅行中のペットの世話をしてくれる人が見つかった!と、大喜びでウサギを飼い始めたのです。
ペットのうさぎが長生きしてくれて
一時帰国をしても、その間にウサギを預かるよ、というありがたい申し出を受けた私は、早速ブリーダーの集まるマーケットに行き、かわいい白いウサギを手に入れました。
こうして私のうさぎ飼いとしてのキャリアがスタート。
失敗もしながら、述べ5匹のウサギを飼ってきました。4匹はもう我が家から旅立ってしまいました。どの子も「昨日までは元気だったのに」という状態で、急に旅立って行きました。
最後に残ったHAPPY姫、現在12歳です。
うさぎの12歳というと、大きさや種類にもよるけれど、人間で言えば大体90歳。
立派なおばあちゃんうさぎさんなのです。
つい数年前までうさぎの寿命は7〜8年といわれていたのが、餌や薬の開発で10年以上生きるうさぎさんも増えました。
とは言っても、12歳ともなると、高齢うさぎには違いないのです。
まだ元気に跳ね回っている我が家のお婆さんうさぎだけど
- 白内障を患っていて、視力があまりない(うさぎはもともと視力が良くないけれど)
- 人参丸ごとなど硬いものをかじれなくなった
- 以前はきちんとトイレでおしっこをしていたのに、床におしっこをしていることが多くなった
- 盲腸糞を食べずに残していることが多くなった
まだ自由に動いているけれど、
- 目がほとんど見えないので、モノ(トイレや隠れられるハウスなど)の位置を変えられない
- エサは食べられるように切る、硬い部分は取り除く
- 床が汚れるので掃除を頻繁にする
- お尻がよごれていないかチェックする(体調も悪くなっていないかチェック)
こんな作業が増えました。
これでも我が家の場合はまだ少ない方だと思うの。12歳のうさぎともなると、寝たきりうさぎになる可能性も大きいのよね
一応元気でも、うさぎも人間と同様に食べれるものが少なくなり、すぐに病気になりやすくなり、体が動きにくくなってお世話が必要になってきます。
すると、うさぎのお世話を友人らにお願いできなくなってしまうのです。
一時帰国をするかしないかで悩む
今日、こんなことを書いている理由は、来年に一時帰国をしようとフライトチケットを探していたから。
息子も久々に日本に行きたい、というので、移動に困難を伴う私は、日本まで息子に同行してもらえると助かる。荷物も重いし、乗り換えの待ち時間も長いし。
が、老齢うさぎHAPPYのことを考えると、このHAPPYの体調管理、食べれるもの、掃除など全て理解してくれて、毎日数回のうさぎの餌やりや掃除を誰かにお願いするって、無理よね。
現在は私が在宅勤務に加えて、リハビリや買い物でお出かけしても2〜3時間以内には帰宅している。
去年一時帰国した時は息子がちょうど休暇中で、帰宅してうさぎの世話を毎日することが出来た。
夫は仕事で早朝から夜まで家には帰らないので、毎日数回の餌やりや掃除をすることは無理。
いえ、夫にうさぎの世話をお願いして一時帰国をすることが不可能ではないけれど、世話は最低限しかしてもらえない。
そうするときっとウサギのことが心配になって、日本滞在も楽しめそうにない。
うさぎさんも若くて元気な時は1か月くらいお世話をしてくれる人を探すのは簡単だったのよ。
だけど、うさぎさんが高齢になった今、世話の量は激増。
正直言って、飼い始めた時は、うさぎも高齢になると介護(とまでいかなくても世話)が必要になるって考えていなかったのです。
ペットが高齢になった時、それまでのように簡単な世話では済まなくなるから、この点をしっかり考えた上で飼い始めるべきだったかな。
でも、かわいいから最後まで世話するよ!できるだけ長生きしてね!
うさぎや犬などペットを飼いたいと思っている方へ
動物に介護が必要になる頃の自分や家族の年齢と、介護ができるか、旅行を諦められるか、なども考慮して飼うかどうか決めてくださいね。
そういえば、老犬を飼っていた知人は、休暇は車移動、犬用にベビーカーも乗せて休暇旅行に行っていたなあ。
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