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古き佳きドイツを懐かしむ〜90歳の方のバースデーにて

ドイツってこんな国!?
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先日、ドイツの伝統的な典型的なレストランでガチョウのローストという、これまたドイツの秋の名物料理をいただいた事を書きました。

この食事は、90歳になった女性のバースデーパーティーでのことだったのです。

集まったのは彼女が通っている教会の仲間だそう。私は演奏のために招待されたのですが、このパーティーの参加者を見ていて、ふと私がドイツに来たばかりの頃のことを思い出しました。

そして、ふと漏れたため息は

「ああ、あの頃のドイツは良かったなあ。古き佳きドイツはどこへ行ったのだろう…」

(お年寄りの戯言ですww)

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ドイツ人ばかり

人種差別をしているわけではありません。

パーティーの参加者は90歳の女性のお友達、ましてや教会で知り合った方々で、しかもお友達も80歳から90歳の方が多そうだったのです。

中には99歳の女性も!

参加者は私たち以外(同僚と一緒に演奏した)皆ドイツ人。

私がドイツに来たばかりで、ドイツ語を喋りたいから、と出かけた教会で知り合った人々は当時60歳前後。今なら90歳前後ってことは、このパーティーの参加者さんは、私がドイツに来てお世話になった方々と同年代!

どおりで雰囲気がすご〜く懐かしいわけだ!

その頃に出かけた教会でも出会った人々はドイツ人ばかりだったのです。

ちなみに、その教会で出会った若い私と同世代は3人で、皆、外国人だったけれど。

当時は街を歩いていても、ほとんどがドイツ人だった。

今は、特にバスなど公共交通をすると、運転手をはじめとして外国人の姿を頻繁に見かけるし、駅前などヒジャブを着用した女性の姿を多く見かけます。

街を歩いていても、ドイツ語以外の言語がよく聞こえるように。

ここはどこなのかな?

今や、ここはドイツとは思えなくなっている…

方言と共通語と

パーティーでは、出し物として、デュッセルドルフの方言を使ったお話をされた方がいらっしゃいました。

「ここデュセルドルフの方言はこうで〜」と話されているのを聞きながら、

そういえば、ドイツって方言が強くて

小学校に入学した子供たちが最初に習う「外国語」が「標準ドイツ語」なのよ〜

なんて言っているのを聞いた事があったなあ。

今なんて、ドイツ人は方言を使う人も多いけれど、それ以前に「ドイツ語が、それ以外か」って感じよ。

ここはどこ?

この国の公用語って何?

暖かい言葉と歌声と

私が30年前によく味わった、懐かしい雰囲気はパーティー中続いていました。

ドイツは音楽の国でしょ?とよく言われるけれど、実は庶民はそれほど音楽的でもない(私の体験から)

でも、パーティーなどの演奏に対してはとても暖かくて、演奏後、パーティー終了後に「良かったわ!」と口を揃えて言ってくれる。

私が初めてドイツ人の前で演奏のお仕事をもらった時に、緊張していたら、日本人同僚が「ドイツ人は演奏に対して暖かいから安心して!」と。

本当にその通りで、これまでパーティーやらサロンやらの演奏で、たくさんの暖かい言葉をいただきました。

そして、知っている歌やメロディーが出てくると、一緒に歌う人も多くて、今回も誕生日の歌(「Happy Birthday」ではないよ)を演奏し始めると、大きな声がレストラン中に響きました!

shirousagi
shirousagi

それにしても、ドイツ語の発音の仕方のせいか、

お腹から声が出る人が多くて、みなさん声が綺麗!

食に関してはかなり保守的、衣服に関しても

ドイツ人ばかりだった頃のドイツ。

それは今よりある意味とても過ごしやすかったのです。治安も今より良かったし、人々も不安な気持ちを抱いていなかった。

だから心に余裕のある人が多くて、外国人の私にでも、とても親切な人が多かった。

欠点はドイツ人って、食事と衣服に関しては結構保守的で、

日本にあるのにドイツにないというものがたくさん!あったこと。

shirousagi
shirousagi

今はネットのおかげもあるけれど、

ドイツにもなんでもあるようになったからねえ。

今回のパーティーの主役のお婆さんのご家族の方が「レストランに行くといったらいつもここなのよ」と言っていたけれど、その昔に私が知り合った年配の方もそうだったなあ。

そして、このパーティーに行く前から、パーティーに招待された方の服装は大体予想がついていました。

男性はスーツにネクタイ、女性は(この時期だから)ジャケットにチョーカーやネックレス。

お出かけ直前にブラウスやシャツにせっせとアイロンがけ、というのも想像ついてしまったなあ。

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