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今年も聖ニコラウスの日がやってきた!〜Nikolaustag

クリスマス
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本日12月6日は「聖ニコラウスの日」です。(と、去年も書いている)

そして、一昨日はこの冬始めての雪が降りました(と、去年も書いている)

12月に入って急に寒くなった気がしたけれど、例年12月は寒いのか…(そりゃ、そうだ。12月だもの)

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12月6日は聖ニコラウスの日

ニコラウス
ニコラウス

“Seid Ihr auch alle brav gewesen?”

(君たちみんな、良い子にしていたかい?)

12月6日はニコラウスの日です。

今朝は昨日玄関先にだしておいた長靴に入っているプレゼントを見つけて、大喜びの子供達が多いのかな?

前日には長靴を磨こう!

ニコラウスの日の12月6日の前日、長靴を綺麗に磨いて、玄関ドアの前に置いておきます。

shirousagi
shirousagi

たくさんプレゼントをもらえるように、自分の長靴ではなくてお父さんの長靴をドアの前に置いている子供も!

大きなゴム長靴だとたくさんのプレゼントが入るわよね〜

この1年良い子だった子供たちの長靴には、ニコラウスの日の朝になって玄関のドアを開けると、長靴の中にプレゼントが!

良い子でなかったら、悪い子だったら、クネヒト・ループレヒト(Knecht Ruprecht)にムチで叩かれることになっています。(最近はこれには批判的になっていて、ループレヒトの存在は忘れられつつあるのかも)

shirousagi
shirousagi

ニコラウスの日にもらうものは、クッキー、胡桃などのナッツ、りんごやオレンジというのが伝統的だけど、

最近の子供はおもちゃをもらっている子も多いみたい。

クリスマスにもプレゼントをもらえるのにね。

ニコラウスの日の思い出

ニコラウスの日が来る度に思い出すのは、もう35年くらい前の「ニコラウスの日」です。

その当時は私は学生で、南ドイツのある街のドイツ人家庭に下宿していました。ドイツに来てまだ1年くらいで、ドイツ語の勉強に必死になっていた頃です。

その街ではそうだったのか、私が滞在した家庭ではそういった習慣だったのか、わかりません。

ニコラウスがその家庭に来るのは12月6日の夕方でした。

その日はその家庭のお母さんに「授業が終わったら真っ直ぐに帰ってきて!」と言われていたので、暗くならないうちに、と帰宅。

帰宅するとその家庭の子供達(4歳、7歳、9歳の3人)「ねえねえ、帰り道にニコラウス見た?」

「え?ニコラウス?見かけなかったよ」

夕食を終えしばらくしたところで、ドアのベルが「ピンポーン!」

わ〜い、ニコラウスが来たよ!

白いヒゲを生やした、赤い帽子を被ったニコラウスが玄関に!もちろん赤い服も着ています。

ニコラウス
ニコラウス

君たちみんな、良い子にしていたかい?

そういって、ニコラウス氏は大きな分厚い本を取り出し、

ええと、君がFelixだね。
今年は…(本を見ながら)なるほど、学校に遅刻したこともあったけれど、宿題はキチンとやったようだね。成績も上がったね。

よし、良い子だったからこれはご褒美だよ!

そう言ってテーブルの上に並べてあったクリスマスのモチーフの入った5つの紙皿の1つにお菓子やナッツを載せました。

(あの頃はもっとノスタルジックな絵のお皿だったけれど。amazonにあったものからクリスマスの皿の写真を拝借)

その家庭の3人の子供全てに一人ずつ「良い子だったから」とお菓子をお皿へ。

その後、私の方を向いて

ニコラウス
ニコラウス

あなたがshirousagiさんだね。

ドイツ語を勉強しているんだね、素晴らしいけれど、もっと喋らないと上達しないよ。

そう言いながら、私にもお菓子をお皿に入れてくれました。(だからお皿は3枚ではなくて5枚だったのか。あれ?5枚目は?)

ニコラウス
ニコラウス

あなたがお母さんだね。

毎日3人もの小さな子供の世話をしてくれて大変だったね。

よくやっている。けれど朝は早く起きるといいよ。

なんと、その家のお母さんもお菓子をもらったのです。(お褒めと注意の言葉付きで)

テーブルの周りはキャンドルの火が揺れていて、ちょっと薄暗かったのはいかにも当時のドイツ。

ニコラウスは5人にお菓子を配って、「それでは、また来年!」と玄関から去って行きました。

30分後…

その家庭のお父さんが帰宅。

お父さん
お父さん

もうニコラウスは来たようだね。

残念、今年もニコラウスに会えなかったよ。

毎年12月は残業が多くてね。

ああ、ニコラウスに会えなくて本当に残念だ。

実際、ドイツの大企業の課長さんだったその家庭のご主人は、日本のサラリーマンに負けないくらい残業が多い人だったのです。が、12月6日だけはせっせと定時で会社を後にしたのだろうなあ。

あのニコラウスは、大人の私でもちょっと騙されそうなくらい、演技も服装も声も、本当のニコラウスのようだったのですから!

私はその家庭に半年しかいなかったので、その後、いつ子供達に「ニコラウスは実はお父さんだった」とバレたのか、あるいはバレずにニコラウスが来なくなったのか、わからないのが残念です。

で、この家庭、私が下宿していた年の前年のニコラウスの日にはクネヒト・ループレヒトが来たのですって。

お母さん
お母さん

子供達、去年はいい子していなかったの。手に負えなかったわ。

だからニコラウスは来なかったのよ。

ひゃ〜「良い子のところには」って、建前ではなかったのか。

悪い子だったら本当にクネヒト・ループレヒトに叩かれたのか。

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