先週の土曜日の事、交通量の結構多い街中の車道をキックボードに乗った女の子が逆行で走っていたのを発見!
こ、こわい!
自動車の免許なんて持っていないのだろうなあ。道路交通法なんてこれっぽちも知らないのだろうか?
これではキックボードの公道での使用って危なすぎるではないですか!
すでにパリなどで人気の電動キックボード、ドイツでは今年、2019年6月15日から公道での電動キックボード(キックスクーター)の使用、運転が許可されました。
電動キックボードとは
電動キックボード、電動キックスクーターなどと呼ばれている物はこれ、
ドイツでは「E-Scooter」(Elektro Tretroller)と呼ばれています。
大抵はタイヤが2つ。その2つのタイヤの間に乗るための板があって、前方に棒があってハンドルがついています。ドイツでは公道で走るにはブレーキは2つ、それからライトがつく事、ベルがついている事が規則です。電動のモーターで動きます。
小型の乗り物で電気で動くので、場所もとらないし、環境にも良いという事で街中を移動する手段として注目を浴び始めました。
電動キックボードに乗る時の規則
制限速度は20km/h。
14歳未満の子供は乗ってはいけません。運転の規則は大体が自転車のそれと同じで、自転車専用レーンがあるところはそのレーンを走る、ないところは自動車レーンを走り、原則、歩道を走ってはいけません。
運転のための免許は特に必要ないですが、保険にかかっておく事が義務。
走行中のヘルメットの使用は義務化されていません。(怖いなあ・・・)保険は大体年間40ユーロ(約5000円)と言われています。
お酒は・・自動車運転と同じです。いずれにしてもお酒を飲んで乗り物の運転はやめた方が良いですね。
電車やバスへのキックボードの持ち込みは地域によって可能なところもあるし、不可能なところもあるそうですよ。
電動キックボードはシェアリングが普及
この電動キックボード、ドイツはベルリンから普及が始まった、と言われますが、今週あたりからケルンやデュッセルドルフといった大都市でもこのキックボードを利用している人をよく見かけるようになりました。
普及に一役買っているのが、電動キックボードのシェアサービスのようです。
アメリカの会社Limeを始め、Tier、Circといったところがサービスを提供しています。
電動キックボードシェアサービスの値段
スマートフォンにアプリをインストールして利用します。
どのシェアサービスでも値段はほぼ同じで、キックボードを借りる時に1ユーロ(約125円)、利用1分ごとに15セント(約20円)、約30分借りると合計で5.50ユーロ(約690円)になるそうですよ。(追記:その後、多少値上がりしました)
シェアサービスの利用時間
電動キックボードシェアサービス、午前7時から午後10時までが利用可能時間です。(追記:現在では会社によっては24時間利用可能です)
夜の10時をすぎるとキックボードを回収して(どこまで利用でも良いらしいので、街のあちこちに利用を終えたキックボードが置いてありました。)壊れていないかチェック、充電をするそうです。
シェアサービスの支払い方法と利用者条件
基本、クレジットカード支払いで未成年は利用できません。(ドイツは18歳で成人なので 18歳からは利用可です)
電動キックボードの利用、メリットとデメリット
というわけで、街中の移動にエコだから電動キックボードを利用しよう、でも購入はみあわせて、シェアリングを!という場合、カーシェアリングや自転車の方が安くつくそうですよ。少なくとも現在の時点では。
確かにエコですよね。自転車などもっとエコですよね。(坂道はきついけど)
が、自動車の運転をしなくてはならない人間からすると怖いです!
こんな乗り物が車と同じ道路を走っているなんて! 普及して欲しくない乗り物の一つ。
パリやベルリンといった街は 街中を自動車で走るのも大変ですが、環境に優しく、というのなら、公共の乗り物、バスや地下鉄などを安全で安いものにして 多くの人が利用できるようにして欲しいな、と思います。
実際、ドイツでこの電動キックボードの公道利用が可能になってから、キックボードの利用の安全性が問われています。
すでに電動キックボードが普及しているウィーンでは、利用者のアンケートによると
- 利用者の16%が キックボードのコントロールができない!と思った事がある
- 利用者の6%がすでに事故に遭った
- 利用者の20%が危うく事故に遭うところだった
という結果が出ています。
曲がり角や歩道と道路の境目の段差につまずく、といった事が多いそうです。
結構なスピードで走るのに、体は防御されていませんよね。ここが自動車を運転する人には自分が加害者(最悪殺人者・・・)になりそうで怖いのですが・・・(被害者になるのも嫌ですが加害者になってしまうのも避けたいものです)
オートバイでもよく乗るのに事故にあった事がない、という人は珍しいくらい。
自転車に乗っていて転んで大怪我をした、という例はすでにたくさん聞いた事があります。自転車の死亡事故も数えきれないほど。
「自転車をよく利用する知人で事故にあった事がない人がいないから、私は自転車にのらない」といっていた人がいたのですが、それは私も同感。
電動キックボードも自転車と似ていますよね。いえ、それ以上に事故にあいそうです。
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