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ドイツの夏、暑い日の過ごし方

ドイツってこんな国!?
この記事は約6分で読めます。

今週はtwitter上では#Rekordhitze(記録的暑さ)が大賑わいでした!

ニーダーザクセン州のリンゲンという街では気象局始まって以来の最高気温42.6度を記録した!と大騒ぎ。このリンゲンの気温は測定が正確ではない、との話ですが、いずれにしても暑いには違いありません。

我が家の庭でもその日は

44度近く。もっともこの温度計の立っているところは計測時、日なたでしたが。
(なので、リンゲンの最高気温より高くなっている)

ほぼ同時刻の庭の日陰、風通しの良いところで

それでも37度です。暑い・・・

最高気温の記録塗りかえ!と一方ではお祭り騒ぎになっていたような気もしますが。
(まあ、なんでも最高記録!となると嬉しいようで)

ここまで暑いと、冷房なんてないドイツでは暑さ対策がとても大事になってきます。

「湯たんぽに冷たい水を入れて、それを短時間冷凍庫に。いままで試した暑さ対策の中で一番効果があるわよ」

友人の仕事仲間は仕事中、洗面器に水をいれて、それを机の下におき、足をその水につけていたそうです。

こんな暑い日に仕事するなら・・こういう時は冷房のかかったお店で働く方が楽かも。

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ドイツの住居での暑い日の過ごし方

暑い、暑い、なのに冷房がない!と言っても、ドイツの夏は短いのです。そして冬が長い。

なのでドイツの家は冬に快適に過ごせるように出来ています。
このドイツの冷房のない家で夏を快適に過ごすにはそれなりに工夫しなければなりません。

といっても・・原則はこれ!

「暑い空気を室内に入れない。太陽の光を必要以上に入れない。」

早朝に窓を開けて空気の入れ替えをする

冬に備えて機密性の良い家が多いので 毎日の空気の入れかえは絶対に必要です。朝、外の気温がなるべく低いうちに窓を開けて換気をします。

効果的なのはやはり窓を全開にして思いっきり空気の入れ替えをすること。明け方の涼しいうちに涼しい空気を取り込みましょう。

ドイツの大抵の窓は「kippen」(窓を斜めに上部だけ開ける)出来ますが、冬でも空気の入れ替えには窓を全開にする方が短時間で効果的に出来ます。

「今日はとても暑くなる」という日は、寝坊せずに朝早くおきて、空気の入れ替えをしっかりしておくことをおすすめします。
緯度が高いため夕方も気温が高い日が多く、日本のように「夜になったら涼しくなる」ということはあまりありません。

もちろん日によって違いますが、17、18時くらいが1日で一番気温が高い、ということも珍しくありません。
日が沈めば少しは涼しくなりますが、日没は夜22時ごろになるので、それから気温が下がるのを待つと・・夜中になりますよね。

外気温が上がりきらないうちに換気を充分に済ませたら、暖かい空気が入らないように窓を閉めます。

屋内になるべく太陽の光が入らないようにする

太陽の光が入ると室温が上がるので、なるべく室温を上げないよう太陽の光が入る前に窓のブラインド(Rollladen/ Rollo)を閉めてしまいます。
これは夏を快適に過ごすのにとても大事なので、ドイツに住むにはブラインド、シャッター、または雨戸のある物件に住まれることをお勧めします。(なければ厚手の遮光カーテンを用意するのも手ですね)

また、窓や建物の壁に直射日光が当たらないように、庭のある家はパラソルなどを立てておくのも良いかもですね。直射日光のあたった壁はとても熱いです!

地下室と屋根裏をうまく利用する(可能であれば・・)

地下室は一年中快適な気温です。外が30度を超えていても地下室だと20度くらい。

大抵の家では地下室はボイラーなどの設置場所、および倉庫、洗濯場となっていて、居住場所ではなく、壁の作りもセメントを塗っただけ、など寂しいです。

ですが、可能であれば住居部分にしたり、あるいは家事などができるスペースであると一年中快適です。(知人は地下のボイラー室でアイロンがけをしていました)
欠点は湿度が割と高い、ということかな。

屋根裏は夏は大変暑く冬は寒い、といった住むにはあまり適していないところです。

夏は乾燥しているので洗濯物を干すには最適。(最近建てられた家だと屋根からの熱を遮熱し、屋根裏も暑くないものもありますが、まだまだ数は少ないかと)

街の中心部の多くの建物では、屋根裏に小さい部屋を作り学生らに(比較的安く)貸し出しているのですが、暑い夏の日はネット上で〈屋根裏住人学生の悲鳴〉が多く見られます。

あの暑さでは勉強はできないだろうなあ。

水分補給は十分にする

これは日本でもよく言われているので今さら、ですが、やはり暑い日には水分の補給を忘れないって大事。

出来ればミネラルウォーターの瓶は「冷蔵庫に入れない」ことをおすすめします。

冷たい水を飲むと胃腸が驚いて痙攣を起こしたり、お腹を壊す原因にもなりかねません。
暑い日にドイツ人のお客さんが来られる時は、ミネラルウォーターは室温のものも用意して常温の水と冷蔵庫にいれておいた水と、どちらが好みか聞くと良いと思います。

どんなに暑い日でも冷蔵庫で冷やした水や氷を入れるのを嫌う人は結構多いです。

とはいえ、外気温が40度近くになる日は氷を用意しておく方が良いですよね。
ドイツ人家庭を訪問しても猛暑の日には氷をいれたミネラルウォーターをいただくことがあります。

気温の差が激しいので風邪には注意!

とまあ、記録的な暑さだと大騒ぎのドイツですが、この暑さも実はこれを書いている今までで、
週末から急に気温が下がるようです。

最高気温が40度近い日が続いたというのに、土曜日にはせいぜい30度くらいまで。日曜日には24度くらいまで。ほんの2〜3日で気温が15度近く下がります。

ホッと一息つける!なのですが、こんなに急に気温が下がると風邪ひきさんが増えます。

前回、6月下旬に最高気温が40度近くになったその数日後、やはり24度くらいまで落ち、私の周りには風邪ひきが大量発生(?)しました。

夏風邪はかかると辛いですよね。(実は去年の夏に日本からドイツに戻った時に風邪を引きました)
どうぞ、夏だから、と油断せず、風邪を引かないよう気をつけて、楽しい夏をお過ごしください!

追記==

最初にあげたリンデンの記録は2020年12月に、計測地が条件を満たしていない、という理由で取り消されました。

今のところ、ドイツの最高気温の記録はデュイスブルクの41.2℃になっています。それでも十分に暑いけれど。

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