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【読書】やはり音楽をする人間には興味深い「蜜蜂と遠雷」「祝祭と予感」

読書
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秋の夜長です。
しかし・・本当に日が短くなりました。これを書いている金曜日はまだサマータイムですが、それも明日の10月26日までです。悲しいなあ・・・

せっかくの夜長、ケーキを焼いたり、読書に明け暮れています。なんたってまだ秋休み中!(これもサマータイムと同時に終了を告げるけど)

というわけで今回読んだのは、映画化されて今月から日本で上映されている作品の原作「蜜蜂と遠雷」。

これですね。
恩田陸 著:「蜜蜂と遠雷」

2009年から2016年にわたって雑誌に連載された小説が本になって出版されたのが2016年のようです。
私がこの小説の存在を知ったのも、確かアマゾンのサイトでやはり2016年でした。
でも・・購入にしばらく躊躇したのですよ。 なんといっても単行本で2000円近くします。
その頃はピアノ仲間の間でもまだ話題に登っていなかったし。

それでも読みたくなって電子書籍版を購入したのが2017年。夏休み前に購入して夏の旅行の移動中に読みました。

一度読んだきりでしたが、今回映画化されるにあたり話題になった時、
「あれ?どんな話だったかな?」と思い再びこの「蜜蜂と遠雷」を手にとって
(いえ、手にとったのはタブレットですが)
再読です。旅行中に読んだ時は読み終えるまで一週間以上かかりましたが、今回は2日で読了。おかげで話も頭に入りやすかったですね。

しかし・・・この本、紙だと500ページ以上という長編なのですね。最近は電子書籍ですら2冊に分冊されて売られている様です。
電子書籍だと読んでいる間にも「〇〇ページ」とか「読み終えるまで〇〇分」とか表示されますが、それでも分厚い本を持っているわけではないので、こんなに厚い本だとは思っていませんでした。

日本で紙の本の「蜜蜂と遠雷」を見て、あまりの厚さにびっくり!

(だから初めて読んだ時、移動中で中断を余儀なくさせられたこともあって、あれほど時間がかかったのか・・・)

実は今回、この本をもう一度読む気になった理由は他にもあって、この「蜜蜂と遠雷」のスピンオフと言われる「祝祭と予感」が出版されて、電子書籍版もあるので、これを読んでみる気になったから、なんです。

せっかくなので「蜜蜂・・」の方を再読してストーリーを思い出してから「祝祭・・・」の方を読もう!という訳。

こちらは紙の本でも200ページ足らず。短編が6つです。

  • 祝祭と掃苔
  • 獅子と芍薬
  • 袈裟とブランコ
  • 竪琴と葦笛
  • 鈴蘭と階段
  • 伝説と予感

「蜜蜂と遠雷」の登場人物の、小説に描かれている以前の話(ほとんどはこちら)や、その後の話です。

長編の「蜜蜂と遠雷」を読んだ後だと、「あれ?もうおしまい?」と思ってしまうほどの短編です。なので読みやすい、と言えるかもしれません。が、少々物足りないなあ・・と思ってしまいました。この程度で後は各自で想像しろ!という感じかも、ですね。それもまた読書の楽しみ、ともいえますが。

話を「蜜蜂と遠雷」に戻しますが、

これは「ピアノコンクール」を舞台にした話ですが、読んでいると「ピアノの森」を思い出す人も多いのではないでしょうか?(読んだことのある人なら)

「のだめカンタービレ」以降、音楽、とりわけコンクールをテーマにした作品は「また、非現実的で音楽コンクールで優勝って簡単に取れる」というイメージがつくのではないかな?と思ってしまいますが、

音楽に関する表現はうまく書かれているなあ、と思いました。

そして、読んでいるとアマ・プロ関係なく演奏に多少とも関わっていると(演奏もしていると)
ああ、私もこんな演奏してみたい、とか、演奏する時はこの作品の登場人物のように情景を思い描きながら演奏したい!と思うきっかけになるのではないかな、と感じています。

ところで、作品中の「マサル」のセリフ(というか、考えていること)にこれが。

曲を仕上げていく作業は、なんとなく家の掃除に似ている

いつだったか、友人と庭の手入れ(雑草抜きとか)をしながら「あ、楽器の練習って庭仕事に似ているなあ」と思ったことがあります。

曲を仕上げる、楽器の練習(声楽でも良いけれど)をするのは「家の掃除に似ている」。

確かに、家の掃除だな・・・せっかく綺麗にしても放置しているとまた元の(汚い)状態に戻ってしまうし。練習して、出来る様になっていても、練習をサボると、また元の状態だし・・・

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