ドイツといえば「ビール」!!と言われるほどですが、本当にドイツはビール大国なのでしょうか? まだまだビールの季節ではありませんが、先日、電動キックボードの飲酒運転について書いた時に、ふと思いついたので、今回はドイツのビール消費について紹介します。「ドイツって昼間からビールを飲んでいるのでしょ?」とよく聞かれますが、そんな事はありませんよ。
ドイツの一人当たりのビール消費量は?
では、早速、一人当たりのビールの消費量は・・・
102リットルです!(2018年の1年間での一人当たりのビール消費量)
世界主要国の一人当たりのビール消費量
では、どの国でよくビールが飲まれているかというと・・・世界主要国の国民一人当たりのビール消費量はデータ元で多少の違いはあるものの、消費量の多い国TOP10はこの通り!
ダントツでチェコ共和国です!(26年連続で1位だそうですよ)
チェコ共和国といえば「ピルスナー」(Pilsner)ビールです。ドイツでも愛飲する人の多い、そしてよく醸造されているビールの種類、ピルスナーはチェコ生まれ!
私もレストランなどでビールを飲む時は大抵ピルスナーを飲みます。まあ・・実は好きなのはAltbierだったりするのですが。
ドイツではビールの消費量は減少しているのです
ところで、ドイツでは一人当たりのビール消費量が減少しています。
1980年には一人当たりの消費量は145.9リットルだったのに対し、2018年にはたったの102リットルです。
ビール消費量減少の理由
- 健康のために飲酒を控える人が多くなった
- ドイツ人の平均年齢が上がって(ここも高齢化が!)お酒を飲めなくなった人が増えた
- ビール以外のアルコール飲料が増えた
などだそうです。
私がドイツに来たばかりの頃は、お酒というとワインかビール。ワインはちょっと上品にお酒を味わう、という感じですが、ただアルコールが飲みたい!という人はビールを飲んでいる、学生がワイワイ集まって、飲む、サッカーの試合を見ながら近くの居酒屋で(って、飲み物だけ)飲む、という感じでした。
20年くらい前にはカクテルがブームとなり、お家でカクテルを!という本もよく売れて、若い、特に女性はカクテルに夢中になったような気がします。
その頃からウイスキーやブランデーなどもよく飲まれるようになったかな?あ、もちろん、それ以前からウイスキーも存在していましたが。
そういえば、去年はジンがよく話題に登っていましたね。
「ドイツではビールは水よりも安い」事はありません
ビール醸造所レストランに行くと、なぜかビールの方が安いですが、レストランによってはミネラルウォーターでもビールでもほぼ同じ値段です。
私がたま〜〜に行くちょっとお洒落なレストランの場合、
- ミネラルウォーター0.25l €2.4(約300円)・・・1リットルあたり€9.6
- ピルスナービール0.2l €2.3(約280円)・・・1リットルあたり€11.5
むしろビールの方が高いです。
日本ではレストランで無料でお水が飲めるし、日本のビールの値段が高いから「ドイツはビールの方が安い」という感覚になるかも、ですが。
普通のスーパーではもちろん、ビールの方が高いですよ。
ドイツでは朝食や昼食にビール?
いえ、それをするのは、年金生活者とか、「今日の仕事は終わった〜〜」という農家(朝早い)とか、かな?、と思います。
少なくとも私の周りでは、そもそも食卓にビールが出るのは、BBQの時とか、暑い夏の日の午後、くらいです。(なので、我が家でも冬にはビールのストックはありません)
とはいえ・・・
人それぞれですものね。ビールが好きな人はビールを飲むし、ワインが好きな人はいつもワインを飲んでいるし。
そういえば、私の知人のチェコ人の音楽家は本当にビールが大好きで、夏の野外イベントでの演奏の時などは、演奏前にもビールを飲んでいました。
今は高齢のため、あまりビールを飲んでいないようですけどね。
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