炭水化物は体によくない、と、炭水化物を抜くダイエットが以前流行ったようですね。
先日読んだ本、津川友介氏の書かれた
この本では炭水化物は必要だが、いわゆる「茶色い炭水化物」は良いけれど、「白い炭水化物」はダメだと書かれています。
茶色い炭水化物とは、全粒粉、大麦、オート麦、ライ麦、キヌア、玄米、雑穀類、蕎麦粉の事で、これらが健康に良いのだとか。
ドイツのパンって、昔から好まれていたものはライ麦、全粒粉の小麦を使ったものが多いです。最近はバゲットとかイタリアンなパンも人気ですけどね。
今でも特に夕食のあの「冷たい食事」(kaltes Essen)パンでよく食べられているのはライ麦パンだと思います。
小麦粉も入っているもの、ライ麦だけのもの、色々あります。
ライ麦パンはミネラル、アミノ酸、そして、食物繊維が豊富だと言われます。
日本だと学校に持っていくお弁当が「ご飯と肉」だけという事はほとんどないと思いますが、ドイツの学校だと、りんごとか人参を持っていく子もいますが、いわゆるサンドイッチだけ持っていく子も結構います。
我が子もサンドイッチだけ持って行っていました。
そのサンドイッチ、こちらではライ麦と小麦が混ざった「Mischbrot」にバターを塗ってハムかサラミかチーズを挟んだもの、ということが多かったのです。
日本でいうハムサンドにはきゅうりが挟んであったりしますが、こちらの旅行や学校に持っていくパンに挟むものは
チーズかハムかサラミだけ
でした。
つまり、野菜がありません!(これにりんごの一つでも持って行けばいいのですけどね)
野菜がない食事、時々経験します。
以前、遠方に住む知人のお葬式のために車で2泊3日の旅に出かけた時の食事は
- 1日目夜・・・到着が遅れ、パンとハムの夕食
- 2日目朝・・・小型パン(Brötchen)とジャム、バター、コーヒー
- 2日目昼・・・葬式の後の会食、オープンサンド(ライ麦パンにハムとチーズだけ)、ケーキ
- 2日目夜・・・滞在先(知り合いの家庭)に戻ってKaltes Essen(パンとハムとチーズ)
- 3日目朝・・・小型パンとジャム、バター、飲み物はコーヒー
- 3日目昼・・・知り合いに作ってもらったサンドイッチ(ライ麦パンにサラミを挟んだもの)
- 3日目夜・・・帰宅。疲れてしまって料理する気なし。お昼の残りのパン。
1日目の夕食から3日目のランチまで食事7回、どれもパンがメインで野菜はゼロ!本当に全く野菜が出なかった・・・
また、イースターブランチにお呼ばれしていった時、テーブルにあったのは
- コーヒー、ミネラルウォーター
- パン(ライ麦パン、小麦粉の白いBrötchen、全粒粉のBrötchenなど)
- ジャム、蜂蜜、ペースト
- サラミ、ハム、ベーコン
- チーズ、クリームチーズ
- 茹で卵、スクランブルエッグ、卵サラダ(卵をマヨネーズであえたもので、野菜は入っていない)
本当にこれだけ!
あえて言えば、ハム数種がのっていた大皿に飾りとしてプチトマトが一つ。一つです!6人分くらいのハムのお皿に。
ドイツの特に豪華ではない、素朴な食事に付き合うと、朝と夜では「野菜がない」という事に時々出会います。(彼らにとって、食事は単に生きるために必要だから、にすぎないようで)
こんな食事ばかりしていれば、いくらライ麦パンを食べていると言っても、健康には良くありませんよね。
昔、野菜不足に悩んだ東ドイツの都市に住んでいる人は体型が非常に不健康そうでした。(田舎の人は家庭菜園ができますが、都会では野菜はお店にほとんどなかったそうです)
ですが、たまに1〜2日野菜を食べなくても便秘にもならないのは、
メインに食べているパンがライ麦パンだから
としか思えません!
ちなみに、ドイツ人も「野菜は健康!」と思っていて、最近はレタスなども入ったハムサンド(パンは食パンだけど)もあるし、菜食主義者も多いですよ。
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