いくら「環境に悪い」と言われても、ドイツに住んでいると公共交通だけでは生活が大変です。
今だ車社会なドイツ、しかも田舎に住んでいると自動車の運転免許を所持するのはほぼ必須。
その大事な運転免許証、私がドイツに来た頃は、ドイツの運転免許証は「永久有効」でした。そう、一度運転免許を所得してしまえば書き換えなしで、死ぬまで有効だったのです。
永久有効なら、と書き換えた
30年以上前のお話です。(今、日本からドイツに移住して、日本の免許証をドイツのものに書き換える場合は、ドイツ大使館のサイトなどで調べてください)
日本の運転免許証からドイツのそれへの書き換えは簡単。
その当時は
- 滞在半年以上1年未満
- すでにドイツでの運転経験がある(国際免許証などで)
- 日本の免許証の正式なドイツ語訳
- 視力検査
ドイツに滞在して半年を過ぎた時、「あと6ヶ月以内に免許証を書き換えてもらったら、永久有効の免許証がもらえるのなら、今のうちに書き換えてもらおう!」と決心。
その当時はドイツ滞在は1年で終える予定だったのです。でも、ドイツの運転免許証を所得しておけば、またドイツに来た時、すぐに車の運転が出来る。
人生終わるまで「書き換え、更新なしでいつでもドイツで車の運転が出来る!」って便利ではないですか!
書き換えは簡単だった
当時はネットで情報を得るなんて出来なかったけれど、幸い、通っていた語学学校に運転免許証について詳しい日本人の方がいたので、ドイツの免許証への書き換えの仕方、書類の準備を手伝ってもらいました。
ドイツに移住してから半年以内の運転経験
これは現在は問われないはずです。
免許証書き換えとは関係なく、ドイツ人の友人に「運転練習場」に連れて行ってもらって、運転経験あり。
書式自由でドイツ語で「運転経験あり」の証明を書いてもらいました。
まあ、自己申請みたいなもので、「車の運転を問題なく出来ます」と一筆もらっただけだけど
日本の運転免許証の独語翻訳
日本人翻訳家の方に日本の運転免許証を翻訳していただきました。
多分、その翻訳で2,000円くらい?支払った気がします。(もっと高かったかな?でも5,000円以下だったと思う)
視力検査
眼鏡屋さんで無料でしてもらいました。
この3つの書類と免許証発行の手数料と日本の免許証を持参して、免許証センターに出かけてドイツの免許証申請。
これだけ。当時は日本の免許証は裏面に「ドイツの免許証を発行した」というスタンプを押して返却してもらえました。
現在は
「書き換えの際、日本の運転免許証は一旦ドイツ当局での預かりとなります。ドイツ国内の日本大使館・総領事館を通じて返却してもらえる場合があります。詳細は現地でお問い合わせください。」
ということですよ。
何週間待ったか、30年以上たった今では覚えていないのですが、免許証が出来たお知らせ(当時のことなので郵便)が来て、免許証センターに受け取りに。
これで一生、ドイツではなんの手続きもなしに車の運転が出来るわ〜と喜んだのですよ。
その頃は車の運転をする予定は全くなかったけれどね
その頃の紙製の運転免許証
その、永久有効(だった)運転免許証はこれです。
「D」はドイツという意味。
ハトメ(金属の輪)は、この裏側に写真が貼られているから。写真をハトメ2ヶ所で留めてあるのです。
ここでは公開しないけれど、その写真はもちろん、私がまだ20代前半の写真。若い時の写真のまま、アラカンになっても使えた免許証!
3つ折りになっていました。
「メガネ等使用すること」と「日本の運転免許証から書き換え」と書かれています。
裏側は個人情報満載(名前、発行管轄、写真など)
右2ページはどの車種なら運転して良いか、が書かれています。(許可されている車種にスタンプが押されています)
ドイツの免許証は紙で出来ていて、ペラペラ。日本の免許証は既にカードだったのでびっくり。
この紙を30年ほどお財布の中に入れて持ち歩いていました。なので汚れています。ハトメのあともしっかりとついています。
それにしても・・・名前は旧姓だけだし、顔は(変わってないとはいえ)20代だし。
これで運転免許証として使えた、80歳になってヨボヨボになっても使えたはずだったのだから、今の交通事情を思うと、ちょっとびっくり!ですよ。
この「永久有効なはずだった」ドイツの運転免許証、EUのカード型免許証に交換しなくてはならなくなりました。
交換した話は次回に紹介します。
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