昨日、牛乳の紙パックのことを書いていて思い出したついでに、今回は一部のビールに使われているスイングストッパーボトルについて書きたいと思います。
スイングストッパーボトル(Bügelverschlussflaschen)とは蓋がスイングストッパーになっている、こんなボトルです。
これこそ、蓋が容器から離れない蓋、よね…
スイングストッパーボトルって何?
日本語ではフリップトップとも言われるようです。
ガラス瓶の蓋として、それまで使われていたコルク栓では不便で、王冠(栓)が発明されるまでよく使われていた、瓶の栓です。
発明されたのは一説では1875年ですって
磁器(陶器のことも)の蓋にゴムがついていて、これが太い針金のようなもので瓶にとりつけられています。
今でもドイツではビール瓶に使われていることがあります。
Flensburger(フレンスブルガー)というビールはこのスイングストッパーボトルに入っているのでお馴染みです。
ここのビールは1888年からスイングストッパーボトルに入って売られているのですって
スイングストッパーボトルのメリット
スイングストッパーのボトルって外見がオシャレだと思いませんか?
このボトルのメリットは
- 漏れない
- 片手で開けられる
- 王冠と違って、蓋は何度でも使える
- ガラス瓶は中身の味に影響を与えない(この蓋はペットボトルには無理)
- 健康被害がない素材でできている
- デザインが良い
私は片手で開けるのが苦手だけど
炭酸飲料であるビールにはピッタリですよね。
開栓した後でも蓋ができるというのが便利です。
スイングストッパーボトルのデメリット
この栓が瓶についているボトル、初期はこのボトルの洗浄が大変で、衛生的に問題があったそうですが、1980年ごろからボトルの洗浄技術が上がって、返却してもらって再度利用(リターナブル)して問題なくなったそうです。
だからスイングストップボトルを
デポジット付きのビール瓶でよく見かけるようになったのね
というわけで、このボトル、デポジットがついていて返却する場合には問題ないのです。
でも、そうでないボトル(ボトルだけ買ってきた、とか)の場合、ドイツではワインボトルのように「ガラスのコンテナ」に入れることができない!のです。
普通の瓶やジャム、瓶詰めのガラス容器は、スーパーの駐車場などに建ててある、ガラス専用コンテナに捨てると、リサイクルされて、再びガラスに蘇ります。
こちらの記事でも紹介したけれど、こんな色別のガラス用コンテナに瓶を捨てるのです。
なんだけど、スイングストッパーボトルは金属や磁器が使われているから、このガラスコンテナに捨てられても、溶かしてガラスを再生するのを邪魔してしまうのですって。
なので、スイングストッパーボトルは「普通ゴミ」として処分するのですよ。
ガラスなのに再生されないって、悲しい!
私はスイングストッパー付きの保存容器をよく使っているのだけど、これらのガラスの容器も普通のゴミをして処分されるわけよね。再生されないわけよね。
リサイクルしよう!という動きが活発なのに・・・ね。
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