2020年3月にヨーロッパでもあの感染症が猛威を振るい始め、「手洗いをしましょう!」と盛んに言われるようになりました。
あれから3年半。ハイデルベルクの大学(Hochschule Heidelberg)の調査によると、なんと2023年に「トイレに行った後に手洗いをしなかった人」は、2018年の同様の調査の時より増えたのですって。
手洗いをする人がコロナ禍前より少なくなったって、どういうこと?
トイレの後の手洗いをしない人が増えた?
調査結果によると、2018年にはトイレの後に手を洗わなかった人が7%いたのに、今年2023年は10%に増えていたんですって。
コロナ禍の時はドイツでもあれだけ手洗いの重要性が叫ばれていたというのに。
私の通っているリハビリの診療所のトイレには
今でも「手洗いを丁寧に!石鹸を使って”Happy Birthday To You”を2回歌って!」と書かれてあるわ
以前は(20年くらい前まで)もっとたくさんの人がトイレの後に手を洗っていなかった気がするけれどね。
ドイツ人らとの集まりで、トイレを終えて手を洗っていたら、私の後ろを(トイレ使用した後なのに)手を洗わずにさっさと通り過ぎる人の多かったことと言ったら!
どうして手洗いをしない人が増えたの?
コロナ禍で手を洗う習慣が身についたかと思えば、そうでもなかった!
手を洗う人が減った原因は
- 手を洗っていてもコロナに感染した
- もう「コロナ対策」はコリゴリだ!と思っている人がいる
と、推測されるのですって。
なんだか、手を洗わない理由が厨二病みたいなのだけど。
ドイツ人って厨二病患者が多いのかしらん??
いや〜手洗いが必要な理由をわかってほしいわ。
外出から帰宅してすぐに手洗い、だと本当に習慣になっている人はもっと少なそう…
日本でもその昔は手を洗わない人が結構いた
トイレの後の手洗い、現在の日本では誰もが当然のようにしていると思うのですが。
ふと昔のことを考えたら、そう、50年くらい前にはまだ「トイレの後に手を洗わない族」が日本にも結構いたような気がします。
少なくとも田舎では。
私の幼い頃の記憶の中で、しっかりと覚えているのが、街に出かけてトイレを使ったら手を洗うところがなくて大泣きをして、トイレの後に乗ったトラムの中でも「手を洗っていないから自分のカバンを持ちたくない!握り棒を握りたくない!」と、わめいたのです。
揺れるトラムの中でどこにも捕まらずに立っているって、辛いわ…
それに、カバンはともかく、握り棒まで触りたくないって?
ということは、
確か、その時に私が利用したトイレは他の人も利用していたのです。その人たちも手を洗うことが出来なかった、というわけですよね。(当時はウエットティッシュというものはなかった)
田舎の古い家に行くと、トイレが廊下の隅、といった「家の端っこ」にあるところもあって、水道が通っていないことがありました。
そんな家では、トイレに手洗い用の水をいれておく容器がぶら下げてあったけれど、その容器に水が入っていない家もあったのです。
多分、その家ではトイレの後には手を洗っていなかったのよね…
50年くらい前は、まだ日本にも「トイレの後に手を洗う」習慣がなかった人が結構いたのではないかなあ。
ドイツのトイレの後の手洗い事情に話を戻します。
調査したハイデルベルクの大学教授は「公衆トイレで、トイレの後は手を洗うように(館内)放送をしたらどうか?」と。
少なくとも公衆トイレに行くと洗面台の前を通るから手洗いを忘れるってことはないですよね。
ということは地道に「トイレの後は手洗いをしないと衛生的に問題があるよ!」と訴えるべきなのかな。
「手洗いしなさい!」と命令すると、「いやだ〜!」と反抗期の子供のように避けられるかもね。
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