35年前に生まれて初めて海外旅行に出掛けました。
目的地はドイツ。
その旅行で起こった失敗談を紹介します。
今回は失敗談というより、心配性な私なのに、こんなことをしてしまった！というお話。
ベルリンの壁を見学しに出かけて
ベルリンを一人旅していた時のことです。
当時、35年前のベルリンはまだ東西に分裂されていて、「ベルリンの壁」が存在していました。
せっかくベルリンに来たのだから、壁を見に行こう、そして、ベルリンフィルの本拠地、フルハーモニーを見に行こう、と出かけたのです。
壁の西ベルリン側は観光客が多く、観光客が多いと観光客狙いの盗難などの犯罪も多いもの。
今でもベルリンは（地域にもよるけれど）治安が悪いのが残念
最も、当時の私は「盗難が多いかも！」などとはあまり気にしていなかったのです。
盗難には遭いませんでしたが、そして犯罪にも（ありがたいことに）遭いませんでしたが。
見知らぬ人にはついていかない、と教わりますよね？
当時はスマホなんて影も形もなかったから、紙の地図を持ってお出かけ。
でも街中で地図を開いて場所を確認するのは、いかにも「私はこの場所に不慣れな観光客です」とアピールしているよう。
それが嫌で、困ってしまった時しか地図は見ないようにしていました。
（ここまではかなり警戒心発揮）
目的地の場所を大体記憶して、徒歩メインで「ベルリンの壁」の中でも有名な「チェックポイント・チャーリー」へ。
（ブランデンブルク門も近い）
ここで色々見学していたら、とある男性に声をかけられたのです。
最初はお決まりの「日本人？Konnichiwa!」
それから「どこに行くの？」とか「お手伝いしようか？」とか。
最初はその男性を無視して振り払おうとしたのですが、色々尋ねてくる。
フィルハーモニーに行こうと思っているの
連れて行ってあげるよ。
車で来ているから、おいで！
いや、見知らぬ人について行ってはダメでしょ。
子供の時に教わりましたよね？
道で知らない人に「お菓子をあげるからおいで」と言われても、絶対について行っちゃダメだ！って。
なのに、この私ときたら、20年前（当時）のお約束を破って、
なぜか？
その見知らぬおじさんについて行って、車に乗ったのです。
途中で「私、なにしているんだろ？大丈夫なのかな？」と不安が頭をよぎったけれど、
あとのまつり！
だって、もう車に乗っているんだから。その車は走っているんだから！
ええい、女は度胸だ！
着いたよ〜フィルハーモニーだよ〜
あ、ありがとう！
ふぃーれんだんく！（Vielen Dank!)
本当にフィルハーモニーまで連れて行ってくれた！ああ、よかった！
でも内心はまだビクビクビク。
まだ私は車の中よ…
と、男性がこちらを向いた！
「あのねえ、
車で送ってあげたんだからさあ、
食事でもどう？
え、いや？
だったら
（頬を突き出して）
ここにちゅ〜して！」
いや〜もう軽率な行動をしたのは私。
ほっぺにちゅっ！だけでいいのなら軽傷中の軽傷よね。
（その後、本当にすぐに車から下ろしてくれて、さよならしました。ほっ！）
一人旅の数日目で、知らない街を歩きまわって疲れていて、こんな時って判断力がすごく鈍る。
時々ニュースなどで犯罪に遭った人の話を聞くと「これってすぐにわかるじゃん、狙われているよ〜」と思うことがあるけれど、言葉も不自由で、見知らぬ街で、体力的にも疲れていると、逃げる気力もなくなっているのか、誘いに乗りやすくなっている。
身を守っているつもりでも、犯罪に遭いやすくなっているんだと実感してしまった時でした。
ちなみに、
その1年後に再びベルリンに来て、一人旅をしていた若い日本人女性と知り合い、ホテルの部屋をシェアしました。
彼女とは行動は別だったのだけど、ある日の夕方、先にホテルに戻ってゆっくりしていると、彼女が血相を変えて部屋に駆け込んできて、ドアをパタンと勢いよく閉め
「変な男性がついてくるの！ドアを開けないで！」と。
聞くと、ベルリンの壁を見に行って、「チェックポイントチャーリー」のあたりで男性に声をかけられて、あとをつけられたのだとか。
旅は素敵だけど、特に女性の一人旅は気をつけて！
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