キャベツはドイツ語で「Kohl」(コール)です。そう、(若い人はご存知ないかもしれませんが)1982年から1998年まで西ドイツの首相だったヘルムート・コールの名前と同じです。
(首相はキャベツだったのですね!)
そのキャベツ、コールですが、一言で「Kohl」と言っても、色々な種類があります。
- Weißkohl(白いコール=キャベツ)
- Rotkohl(赤いコール=紫キャベツ)
- Grünkohl(緑のコール=ケール)
- Chinakohl(中国のコール=白菜)
さらに、Weißkohlの仲間の「Spitzkohl」(尖ったコール)などもあります。
ただ「コール」というだけでは「どれ?」と聞かれる事があります。まあ、大抵はキャベツだと思ってもらえますが。
そのキャベツ、最近は外国が原産の種類もドイツでも生産されるようになりました。が、元々からドイツにあったキャベツといえば・・これ。
秋から冬にかけて、スーパーでは山積みになって売っていることもあるくらい、手に入りやすい野菜です。お値段もとても安くて、大きなキャベツ一つが100円程度で手に入ることもあります。
ただ、このドイツのキャベツはとても硬くて、そのまま「コールスローサラダ」などにはできません。日本のキャベツだと千切りにするだけで食べれますよね。
今回はこのキャベツを使って、「ロールキャベツ」を作りました。硬いドイツのキャベツの葉を使ってロールキャベツを作るには少々手間がかかるのですが、何しろキャベツは安いので、私はよくドイツの硬いキャベツで作ります。
この硬いキャベツで作るロールキャベツの作り方を紹介します。
ロールキャベツ(Kohlrouladen・コールルーラーデン)
ドイツの典型的な家庭料理、とも言える、ドイツでも人気のある料理です。オーブンで焼く、など色々なバリエーションがありますが、私はコンソメで煮るのが好きなので、ここでも煮るロールキャベツを作ります。
ロールキャベツの材料
- キャベツ(Weißkohl)1個
- ひき肉(牛でも合い挽きでも)400g(と書きつつ、私は500gのパック1つ)
- 玉ねぎ1個
- 人参1~2本
- グリンピース(冷凍)適当、大さじ6位かな?
- パン粉、(大さじ6位)古くなった小型パンを水でふやかして使っても。
- 塩(小さじ1くらい)
- コショウ(少々)
- コンソメ(お湯の量で加減)
ロールキャベツの作り方
問題は、あの硬いキャベツの葉をいかにして剥がすか、です。ここをクリアすれば、後は普通に好みのレシピで構いません。(私のレシピは日本のものを参考にしています)
キャベツの葉を綺麗に剥がすために
- キャベツの外側の葉をはぎとります。(大抵傷んでいるので)
- 芯の部分をナイフでくり抜きます。(これは大変なのでしなくても良い)
- 大きな鍋にお湯を沸かし、塩を入れてキャベツを丸ごと鍋に入れます。(大きなキャベツをドボンと入れる時にお湯が飛び散る恐れがあるので、気をつけてくださいね。私は鍋にキャベツを入れてからお湯を注いでいます)
- キャベツの大きさによりますが、大体20分くらい茹でます。
- 茹で上がったキャベツをある程度冷ましてから、鍋から取り出します。この時、私はバーベキューのお肉を焼く大きなフォークでキャベツを刺してから、取り出します。
- 葉を一枚一枚はぎとります。
芯をくり抜く場合は写真よりもっと多めに、葉の部分が始まるところくらいまで切り抜くと良いです。そうすると、茹でている間に、葉が外れます。
大きなキャベツ丸ごとを鍋から取り出すのは大変なので、このようなフォークを使っています。
キャベツを茹でたお湯を使って、ソースを作るレシピもあります。キャベツの栄養が詰まっているのかな?
剥ぎ取った葉の芯は分厚いので、包丁で削ぎとります。
キャベツで包む具を作る
キャベツを茹でている間に、具を作ります。
人参と玉ねぎはみじん切りにして、残りの材料と一緒にボールにいれ、混ぜます。これだけ。
特に火を入れないので、簡単!
この具を適当な大きさにまとめて、キャベツの葉で包んで、鍋に並べます。隙間なく並べると、ロールキャベツを爪楊枝などで止める必要がありません。
コンソメで1時間くらい煮ます。最初は強火、沸騰したら弱火で。
これで出来上がり!
キャベツの葉が余るので、これは別の料理に使います。早めに使い切らないとキャベツがダメになってしまうので、明日は・・残りのキャベツを煮込むかな?
いくら安いとはいえ、ドイツの普通のキャベツでは手間がかかるので、レタスや白菜などを使う、Spitzkohlを使うのも良いかと思います。
子供の頃はレタスで包んだものが好きだったのですけどね。自分はなぜか手間をかけながらキャベツで包んでいます。。。
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