本日、お出かけをして、デュッセルドルフ近郊のある街をあるいていたらシェアリングサービスの電動キックボードが歩道にありました。へえ・・この街でも?とちょっとびっくり!いえ、デュッセルドルフの街中では電動キックボードを見飽きるくらい見ていて、珍しくもないのですが、小さな町でも!
すでにこの電動キックボードについては記事にしています。
ドイツで電動キックボードが公道で使用可能になったけれど
電動キックボードの利用は禁止にして欲しい!
シェア電動キックボードが普及で歩道に邪魔物が!〜罰金はシェア会社が払うの?
ドイツの公道に登場して早くも半年以上がたった電動キックボードです。が、この乗り物を乗る際の規則に関しては、まだまだ守られていないようですよ。
特に
- 2~3人乗り(一台の電動キックボードに2人以上で乗る)
- 飲酒運転
で警察の取締りを受け、運転免許の停止や取り消しになる例が多いとか。
飲酒といえばビール!ビールといえばミュンヘン??という訳でもないですが、ちょうどミュンヘンの事例がサイトにありました。(そのサイトはこちら)
ミュンヘンでは2018年は免許停止、取り消しは736件だったのに、電動キックボード(E-Scooter)導入された2019年はなんと約1.5倍の1,157件にのぼったのですって。
中でもあの有名な「オクトーバーフェスト」期間内では検査を受けたのが774件、そのうち、電動キックボードの運転では414件。その中で飲酒運転などの運転違反で免停になった人が469人。このうち、電動キックボードでは254人だとか。
電動キックボードって、14歳以上なら誰でも乗れますが、飲酒に関しては自動車運転と同じです。
という事は・・・
血中アルコール濃度が0.05%以上で飲酒運転となって、違反です。
血中アルコール濃度0.05%とは・・例えば、体重60kgの人がビールを500ml飲んだ場合です。個人差があります。
ドイツって多少はアルコール飲んだ後でも車の運転をしていいのでは?
と、よく聞かれるのですが、私は全くお勧めしません。
ドイツはビールは水代わりだから、とか、ビールの国だ、ビールに寛容だから、というのは思い込みです。(ちなみにドイツでは水よりビールの方が安い、も正確ではありません)
確かにドイツの道路交通法では血中濃度0.05%まで大丈夫なので「日本より飲める!」と思うかもしれませんが、ドイツ人は体が大きい!太い!のです。血中アルコール濃度は体重によるので、ドイツ人と同じペースで飲むと日本人にはまずい!ことがよくあります。
(血中アルコール濃度って、飲んでいる間には計りませんよね?)
ドイツ人と日本人が同量のお酒を飲んでも、日本人の方が酔っているな、と思う場面をよく見かけます。まあ・・割とお酒に強い私もドイツ人と一緒に飲むと酔いますwww
電動キックボードで飲酒運転をしたら?
話を電動キックボードに戻します。
電動キックボードは(自転車とは違って)自動車の一つになります。自動車の交通法が適応されます。
血中アルコール濃度が0.05%以上の場合、初めてでも500ユーロ(約6万円)の罰金と1ヶ月の免許停止です。
自動車運転免許を持っていない人が電動キックボードで違反したら?
ここで「あれ?」と思ったのが、電動キックボードは運転免許が必要ないので、「では免許証を持っていない人はどうなるの?」という事。
飲酒量が多い、飲酒運転で事故を起こす、何度も飲酒運転をする、などしていると、免許を所得したい、と思った時に、検査をさせられたり、免許を取れなくなる事もあるのだとか。
電動キックボードって、おもちゃの延長、みたいに思って気楽に利用する人が多いのが、違反者が多い原因のようですね。
小さい乗り物だけれど、「自動車扱い」というのを利用者が皆心得てくれるといいのですが・・・(これにはかなり時間がかかるだろうという予想です・・・)
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