ドイツに住み始めて、よく食べるようになった魚の一つが鮭、サーモンです。
ここで手に入る魚の種類が少ないから
値上がりして、しかも少々手に入れにくくなったけれど、スモークサーモンとご飯があれば、とてもご機嫌!(寿司にできる!)
鮭は魚が手に入れにくいドイツで、どこでも売っている魚の一種です。
ドイツ語で
Lachs(ラックス)
でも、この「Lachs」という言葉がついていても、鮭とは全く関係がない食べ物があるんですよ。
LachsはLachsでも・・・Seelachs
1つ目はSeelachs。
See=海(湖でもある)、Lachs=鮭、だったら海にいる鮭、だと思いそうだけど、そうではなくて、タラ。
タラの切り身は冷凍で簡単に手に入ります。しかも安い!
加工された魚の冷凍食品も、Seelachs(タラ)を使ったものが多いです。
ドイツの冷凍食品で魚料理といえば、この
- Fischstäbchen
- Schlemmerfilet
が有名で昔からあるけれど、どちらも最初タラを使ったものしかなかったのです。今は鮭のFischstäbchenもあるけどね。
その昔、ドイツに来たばかりの日本人の知り合いが、
「ゼーラックスって書いてあるのに、この魚、白いよ。詐欺だ!」
と喚いていたことが・・・
紛らわしい名前よね
タラは鮭の仲間ではありません。
なのに、どうして「Seelachs」と呼ばれるかというと、鮭が高いので、安いタラに赤い色をつけて
「これ、鮭の代用品だよ〜」と売った、売ろうとしたとか。
ドイツ人も商売人だなあ。
タラはドイツ語で「Köhler」とも言われるから、これがきっと正式な名前なんだと思うけど、
一般にはSeelachsで広まってしまったみたい。
Lachsと言っても肉・・・Lachsschinken
2つ目はLachsschinken。
Lachs=鮭、Schinken=ハム、だと思いそうだけど、鮭のハムではありません。
だったら、なぜLachsっていうの?
豚のあばら肉(あばら骨の周りの肉)をLachsというのですって。まぎらわしい!
あばら肉をスモークしたハムだから「ラックスシンケン」。
で、このSchinkenって単語、「もも肉」という意味があるのに、
LachsschinkenはLachs(鮭)でもなければSchinken(もも肉)でもない!
豚のあばら肉をスモークしたハム! なんですってよ。まぎらわしい。
もうすぐシーズンが終わってしまう白アスパラには、じゃがいもとラックスシンケンを合わせるのが定番です。
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