日本人の主食はご飯、お米だと言われますよね。
そして、「ドイツ人の主食はじゃがいも」?
・・・と思われている気がしないでもないですが、日本人のご飯にあたるものは
「パン」
だと思っています。
パンだけはこだわるから?売れ残るパンたち
とあるドイツの比較的大きな街のあるパン屋さんでは、1日に約200個の小型パンが売れ残るのだとか。(こちらの記事より)
200個のパン、価格にして70ユーロほどです。(約9,500円)
フードロスが大問題になっている昨今、
1軒のパン屋で、毎日1万円近くのパンが売れ残って捨てられるなんて!
そう、この売れ残ったパンの大部分は廃棄されているのですって。もったいない!
売れ残ったパンは安く売る?
最近は、こういったフードロス削減のために、
- 「前日のパン」と安く売っているコーナー(見切り品)
- 売れ残ったパンを売るお店(繁盛しているらしいです)
- フードロス削減アプリに登録
フードロス削減アプリ「Too Good To Go」は私も登録していて、何度かフードロス削減のお買い物をしたことがあります。
このアプリに登録しているドイツのお店は、確かにパン屋さんが多いです。
そして、パン屋さんで売れ残り商品詰め合わせを買うと、本当にたくさんのパン、商品が入っています。
この記事で紹介した「セルフサービスのパン屋さん」では、袋いっぱいにこれでもか!と売れ残り商品が入っていました。
閉店直後にこの「Too Good To Go」の商品受け取りお店に入ったら、パンの陳列棚にはまだまだたくさんのパンが。
フードロス削減アプリ利用の買い物客だけではなく、ホームレスの人たちに食事を配る団体の人も残ったパンを持ち帰っているところに遭遇。
いくら安くても、焼きたてパンでないと買わない?
少々古くなったパンなら安く買えるけれど、
「小型パンは焼きたてでないと嫌!」
というドイツ人は多くて、安くても古いパンはなかなか売れない、という事実もあるのですって。
あれほど、食事にはこだわりのなさそうなドイツ人だけど、
パンだけは特別なのね
ドイツ人って、食事にはこだわりがなさそう(食事がまずいドイツ・小声)なのに、パンだけはこだわる!
確かに、小型パンは焼きたてがとても美味しいから、
古いパンは安くても買わない、というのはわかるけれど
せっかくのパン、大事に再利用
売れ残ったパンは再利用できるものは再利用!
そのまま捨てるなんてもったいないことは出来ませんよね。
なんでも1kgのパンを作るのに
- 2㎡の畑
- 1000ℓの水
- 750gのco2排気量
が必要なのだとか。1kgのパンを捨てると、これだけのものが無駄になる!
売れ残ったパンはパン粉にしたり、新しく焼くパンに加えるのですって。
売れ残ったパンを小さく切って、パンを焼くオーブンの余熱で焼き(乾かす)、その後一晩ほど湿らせてから、新しいパン生地に混ぜる、のだそうです。
パン職人から、売れ残ったパンを新しいパン生地に追加する、と聞いたけれど、不思議だったわ
この「古いパンを新しく焼くパンの生地に加える」のは、新しいパンの3〜6%らしいのですが、20%まで加えて良いのだとか。
ただ、セルフサービスのパン屋さんのパンは古いパンを新しいパンの生地に加えてはいけないのですって。
衛生上なのかな?わかる気もする。
エネルギー代高騰で経営困難なパン屋
ところで、現在のドイツ、電気代、ガス代が高騰中。
このエネルギー代高騰はパン屋さんにとっても大打撃です。
経営困難になって閉店してしまうパン屋さんが続出中とかいう噂を聞いています。(確かなデータは手元にないので、不確実ですが)
庶民にとってもエネルギー代高騰は家計を大圧迫しているので、もう
「パンは焼きたてでないとダメ!」なんて言えなくなるかも。悲しいけれど。
今まで、贅沢してきたんだなあ。
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