10月3日、ドイツは祝日です。「ドイツ統一の日」(Tag der Deutschen Einheit)です。
1990年10月3日、それまで東西に分かれていたドイツが統一しました。
あれからもう32年もたったのですね。
まさか、ドイツが統一するとは思わず、ライプツィヒに人生で1度は行ってみたいと思った私は、統一前に東ドイツ入りをしたことがあります。
おかげで色々な経験をしたのですが、当時のこと、ブログで発信なんて出来なかったし、そして秘密警察が怖かったのもあって、写真撮影もしていません。
日記すら書いていません。(勿体無いな〜)
なのですが、色褪せて全く忘れる前に、当時の東ドイツ国民に聞いた話や体験談を少しづつ紹介していてたら、と思っています。
今回は、東ドイツといえば、あの自動車「トラバント」です。
東ドイツの自動車、トラバント(Trabant)
上の写真はボンの「ドイツ歴史博物館」に展示されていた自動車です。
Trabant(トラバント)愛称は「Trabi」(トラーヴィ)。
ベルリンの壁崩壊後、この車がとても有名になって、映画にもなっています。
ベルリンに行くと観光客用にこのトラバントが走っているのを見ること&乗ることも出来ます。
待ちに待った車がやっと手に入る!
まだ東ドイツが存在していた時、そう、私が念願のライプツィヒに出かけた時、そこで、ちょうどトラバントを買うことが出来た、という人に会いました。
車を注文したのは、なんでも彼女のおじいさん!
注文してから、車が届くまでに彼女のおじいさんが亡くなったため、おばあさんがその「車を買う権利」を引き継いだとか。
それでも待って待って、待つこと・・・
15年!
車1台注文して、届くまで15年!
1年でも待たされたら辛いな〜と思うけれど、15年待ったのですって!
あの「走る段ボール」と言われた車がお給料15ヶ月分
ベルリンの壁が崩壊した時、トラバントに乗って多くの東ドイツ市民が西ドイツに流れたためにかなり有名になった車。
「走る段ボール」、Pappeと言われていました。
実際、外見は日本人から見ると本当に「え?これで走るの?」といった感じ。
運転させてもらったことがあるのだけど、
日本の車に慣れていた私にはとても難しかったわ。
もちろん、エアコンとか、カーラジオとかそういった「なくても良いもの」はついていません。
それで、しかも小型で、お値段は約1,500Mark(東ドイツマルク)だったそう。
当時、少しは給料が上がっていた統一直前でも、一般市民の若者のお給料の15ヶ月分だったのですって。
当時の東ドイツにはモノがなかったから、お給料をもらっても使い道がなくて、せっせと貯金していたわ
当時、両親と同居していた彼女にとっては、家賃も必要なかったので、貯金が出来て車を買ったのですって。
「ドイツ統一の日」についてはこちらのブログに書いています。
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