先日、メレンゲ菓子の「ジャポネ」を紹介しました。
このジャポネっていうお菓子、メレンゲにナッツという点はマカロンに似ていますね。
メレンゲというのは、ドイツではフランス語で「Baiser」と呼ばれています。
Baiserは卵白に砂糖を混ぜたもの。マカロンとかジャポネだと卵白と砂糖に粉末のナッツも入っていますが、このナッツが入っていない、卵白と砂糖を混ぜただけって、
とっても甘い!です。(※個人の感想です)
ドイツのお菓子って、甘さ控えめってないから、めちゃくちゃ甘い!ストレートに甘さが攻撃してくる!
そんな、甘いメレンゲと同じ「卵白と砂糖」を混ぜたもので出来ているお菓子、ドイツのスーパーで昔から良く売られているお菓子の一つがこれです。
商品名はDickmann(ディックマン)。一般名としては、ここドイツでは「Schokokuss」とか「Schaumkuss」とか呼ばれています。
実はこれ、甘いものが大好きな我が家では、ほとんど唯一と言っていいほど「好まれない」お菓子なのです。
(我が家の好みにあっていないというだけで、このお菓子が好きな人も沢山います!って、ドイツでは良く売れるから今でも販売されているわけですよね〜)
Schokokussとは?
Schokokussはこれ。
ウエハースの上に大量の甘いメレンゲ。それをチョコレートコーティングしてあります。
このメレンゲはマカロンなどのように固く焼いてなくて、ふわふわです。(手作りだとゼラチンを入れるらしい)
ビターチョコとか、ミルクチョコとか、ホワイトチョコとか、種類は色々あります。
今回買ったのは一種類だけだったけれど。(しかもミニサイズ)
どうして「Schokokuss」?
Schokokuss=Schokolade(チョコレート)とKuss(キス)。
卵白と砂糖でつくるのが「Baiser」というのですが、このフランス語の意味が「キス」なのですって。
そのBaiserをチョコレートコーティングしているので、「チョコレートキス」(Schokokuss)
以前はこう呼ばれていた
このお菓子、以前は「Mohrenkopf」とか「Negerkuss」とか呼ばれていたのです。
- Mohrenkopf=Mohr(ムーア人、黒人)Kopf(頭)
- Negerkuss=Neger(黒人)Kuss(キス)
元々、このお菓子は19世紀にフランスでTête de nègre(黒人の頭)という名前で売り出されたので、この名前をドイツ語に訳して「Mohrenkopf」という名前がついたようです。
が、人種差別語だ、というわけで、1970年ごろからこの名前は使われなくなりました。
でも、2005年くらいまではまだ、どこかで「Mohrenkopf」と言われていたような気がします。
今は全く聞かないけれど。
私はこのお菓子を、ドイツに来たばかりの頃に学食のメニューのデザートになっていて知りました。
めちゃくちゃ甘いものが食べたい方におすすめ・・・です。(私は遠慮しておくけれど)
ドイツには、このお菓子をパンに挟んで食べるのが好きな子供が多い、とか。
白い小麦粉のパンにこの砂糖の塊を挟むのですって。あまり健康には良いとは言えない・・・なあ。
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