先日、ドイツの衣料を扱うチェーン店が経営破綻をしたことを書きました。
この記事をアップした3月13日、すでに経営が危機状態にあるドイツの最後の大手デパートが支店を閉鎖する、というニュースが。
お店の経営破綻は仕方ないかも、という記事をアップしたばかりで、
デパートの支店大量閉鎖のニュースが流れてきてびっくりよ
ドイツ最後の大手デパートチェーン店、Galeria Kaufhof(ガレリア・カオフホーフ)
この、経営危機に陥っている、ドイツ最大にして唯一の最後のデパートは
Galeria Karstadt Kaufhof。(ガレリア カールシュタット カオフホーフ)
元々はKarstadtとKaufhofという2つの別のデパートだったのが、2019年に統合されて現在の名称になっています。
閉鎖に追い込まれているデパート
このデパート、2020年の秋には経営困難に陥って、175あった支店のうち、46店舗を閉鎖。現在は129店舗。
その時に書いた記事には「47店舗が閉鎖予定」とあるのですが、おそらく1店舗は何らかの理由で今まで残っていたのでしょう。
店舗の賃貸契約の都合などで生き残ったのかも
店舗数を少なくして、公的資金支援も受けてからから3年もたっていないのに、またもや経営危機に追い込まれているのですって。
公的支援は2021年と2022年で合計なんと6億8千万ユーロ!(約1千億円、と言っても、数字が大き過ぎて・・・ピンと来ない)
それでも多くの店舗が閉鎖です。
今回は129店舗から52店舗閉鎖予定。残るのは77店舗。(2020年には175店舗あったのに)
5,000人もの従業員を解雇することになるそうです。
デパートはドイツで必要とされているのか?
その昔、ドイツに来たばかりの頃は、小さな専門店に入る勇気がなくて、その点はデパートだと入りやすかったので、語学学校の帰りに毎日のように
「ドイツにはどんなものがあるのかな〜?」
と、デパートを覗いていたのです。まあ、ほとんど何も買わなかったけれど。
当時は色々なデパートのチェーン店があったのですよ。
特にKaufhofとKarstadtは(別々だった)これまで住んだ、どのドイツの街にもあったので、親しみがわいていて、かなり利用しました。
Kaufhofにあるセルフのレストランは利用しやすくて、席数が多くて便利。ランチにもカフェタイムにも使えて、おひとり様でも気軽に使えたのです。そこで、旅行中でもKaufhofを見つけては「ここにレストランがあるはず!」とお店へ。
今回閉店予定のデュッセルドルフのGaleriaは、まだKarstadtだった時、布や洋裁道具がたくさん売られていたので、頻繁に出かけて買い物をしていました。
でも、いつの間にかデパートにはほとんど行かなくなったのです。
あまり物を買わなくなったのもあるけれど、現代は、何か必要なものがあるとネットで探してしまいますよね。
お店への客足が減る→お店に魅力的なものをたくさん置けなくなる(売れないから)→ますます客足が減る→お店には買いたいものがなくなる→客足が遠のく・・・
2020年に久々に出かけた「閉店セール」中だったKaufhofでも、魅力的な商品は全く見当たらなかったのです。
古典的なこれまでの売り方では、お店の経営は成り立たない!せめてサービスとか商品がもっと魅力的だったらなあ。
私がよく利用したGaleriaの中では、デュッセルドルフのKö(ケー)の店舗は残るそうです。
アイキャッチの写真がその店舗。
このKöにあるデパート、もっと魅力的にして生き残って欲しいけれど・・・
追記:デュッセルドルフのGaleriaは閉店しないことに
追記1:上記のデュッセルドルフ(Schadowstrasse)のガレリア・カオフホーフは閉店反対で署名などを集めていたのですが、2024年の閉店は中止になりました。
とりあえず、2032年までは営業を続けられるようですが、それでもどうかな?いつまで営業を続けられるのかな?
追記2:私がドイツに来たばかりの頃はKaufhofという名で「Galeria」とは言わなかったので、私は今でもつい「カオフホーフ」とばかり言っています。
でも、どちらかというと今はデパートの名前は「ガレリア」なんですよね。
にほんブログ村
応援クリックをありがとうございます!
コメント