タクシーの運転手が不足しているということで、日本では国土交通省が個人タクシー運転手の年齢の上限を80歳に引き上げる方針だとか。
80歳でもお客さんを乗せて車を運転するのって、大丈夫かな?
ドイツも高齢化が止まりません。
最近、車の運転と高齢化、そして環境問題について色々と思うことがあるので、思いつくままに書きます。
年とともにどうしても劣ってくる心身機能と車の運転
いつだったか、高齢者の免許自主返納が話題になりましたよね。
80歳を過ぎても心身は丈夫で健康そのもの、車の運転をさせても全く問題はない人もいるので、「80歳を過ぎたら車の運転をするな!」とは言えないし、(人によっては)免許の返納もしなくても良いと思っています。
でも、やはり年齢を重ねると車の運転が辛い!
まだ50代なのに、この私はもう車の運転はできるだけ避けたいと思っています。
- 視力が衰えた。(メガネやコンタクトをしても)
- 対向車のヘッドライトが眩しいと感じる
- 夜間の運転が辛い
- 反射神経が衰えた気がする
友人で70歳を超えた人の運転する車に乗ったことが何度かありますが、ハンドルがふらついていたり、夜間運転で縁石に乗り上げたりしたことが。
ドイツの今の道路交通法だと、免許を所得した時しか視力検査をしないから、年齢によって視力が衰えても車の運転が禁止されていないのよね…
怖いわよね
年とともに心身機能の衰えは起こるので、その点を考慮して、運転が辛くなったと感じたら出来るだけ車の運転をしないで欲しいなと思います。
そのためには「車の運転をしなくても生活できる社会」でないと困るわけですが。
80歳の知人は白内障を患っていて、車の運転を避けたいけれど、そうすると食料の買い物ですら困るから、まだ運転しているのですって。
危ないからやめて欲しいけど。
バスや列車が遅れたそのわけは
先日、バスで病院に出かけた帰りのことです。
私が乗ったバスが古くからある住宅街(集合住宅が並んでいる)を通っていると、救急車が停止していたのです。
その道路は両端が駐車可能で、路上駐車の車でいっぱい。狭くなった道路で幅のある救急車が停止していると、これまた幅のあるバスは通り抜けることが出来ません。
仕方なくバスの運転手さんはエンジンを止め、救急隊員が病人を運び出すまで、救急車が再び動き出すまで待っていました。
本当、仕方ないですよね。おかげで私の乗っていたバスは約10分の遅れ。
救急車が運んでいたのは90歳くらいの女性でした
病院への行きではなくて、帰りでよかったわ。
時間通りに帰れなくても困らなかったし
15年くらい前にケルンに出かけた時のこと。
帰りの列車が定刻通りに来たので、安心していたら、その列車で急病の人が出て、ケルンの駅で病院に搬送するために列車が長時間停車。
ケルンの駅を出発したのは、定刻から1時間を過ぎた時でした。
急病人が出たから仕方ないけれど、1時間もの遅れはちょっと辛かったわ
(1時間、列車に乗って、出発を今か今かと待った)
若い人でも急に体調を崩すことはあるし、あるいは何か事件が起こることもあり得るけれど、特に高齢化の進んでいる今、道中や自宅で突然倒れて救急車を呼ぶってことが増えそうな気がするのですよ。
環境に悪いから車を敵視するのって?
ところで、私が最近車の運転をしたくなくなった理由の1つに、道路状況が車の運転に不都合になっている、というものがあります。
たった一人の移動のために自家用車1台を動かすって、環境に悪い!
というのは正論だとは思うのですよ。
だけど、「車は環境に悪いから」と自転車や電動スクーターを歓迎するのはどうなのよ?
まだ60歳手前だけど、私は体のことがあって、電動スクーターはもとより、自転車にも乗れません。
健康で反射神経もよく、バランス感覚も良い人ならともかく、車の横を自転車で走るって、私には自殺行為よ。
私のような人は、特に高齢化のすすむドイツでは多いと思うのです。
元気に自転車を乗り回しているおばあさんもよく見かけるけどね
私のような人は、公共交通を利用するか、車を利用するかしかないのです。通勤に病院通いに買い物に。
自転車やスクーターを歓迎する前に、乗れない人のことも考慮してよね。
え?公共交通機関を利用すればいいじゃん、ですって?
そりゃ、安全に安く利用できるのならするけれどね。
- 治安が悪い(特に大きな町の駅)
- バス停までの道が安全でない(暗い夜道は避けたい)
- バスでは運転の荒い運転手が多い、乗客が座るまで待ってくれない(ので、私は足が少々不自由な時は家族にバス利用を禁止されました)
- 運賃が高い!(49€チケットが消滅したらバスの利用はやめるつもり)
環境問題を考えるのは大事だけど、自分の命は犠牲にできないわ。
「車が悪い!」という前に、車なしで安全に生活できる環境にして欲しいなあ。
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