去年奥様を亡くされた在独日本人の友人。奥様は専業主婦だったので、ご主人はあまり家事をしていなかったらしい。
「ご飯を炊いて食べてる?」と尋ねると
3日もご飯をたべていないとどうしてもご飯を食べたくなるから
ちゃんと炊いているよ!
ああ、よかった!ちゃんと料理をして食事をしているらしい。
やっぱりご飯は欠かせないねえ〜
そうよね、美味しいご飯されあれば幸せよね!
ドイツ暮らしが私よりもずっと長いHさん。ドイツ人と一緒に長年仕事をしてきたけれど、やはり食事は「ご飯」を食べたい、と。
ご飯とご飯にあうおかずさえあれば、毎日それでいい
ご飯は欠かせないよね〜と頷きながら帰宅して、読んだ本はこれ。
「もうレシピ本はいらない 人生を救う最強の食卓」(稲垣えみ子・著)
本当は本を手にとったのではなくて、家事をしながらオーディブルで聴きました!
(聞き放題対象作品なので、オーディブル会員だと追加料金なく聴けます)
新聞社を退職後、小さなアパートで冷蔵庫なし、ガスコンロは一口だけ、という暮らしを始めた著者が、変化に富んだ色々な料理よりも旅館の朝食のようなもの(毎朝ほぼ同じ)を食べている時の方が幸せだと気がついたとか。
そこで、現在はご飯とそれに合うお味噌汁やおかず。
ご飯を味わえるようなぬか漬けや干し野菜を作って食べる毎日。レシピ本はいらなくなったそう。
ご飯があれば毎日同じような食事で構わない。いや豪華な食事を食べるのは辛い…
毎日レシピ本を見ながらあれやこれや色々な食事を作るのは、作る方も大変!
ドイツ人があの夕食に耐えられるのは当たり前かも
ふと思ったのは、ドイツ人の伝統的な夕食です。
毎日、毎日、パン。それからハムやチーズにピクルスなどの野菜を添える。
この、火を使わない冷たい料理「カルテスエッセン」(Kaltes essen)は日本人には「こんなの、あり得ない!」と言いたいような夕食です。
毎日、毎日、同じような食事。
でも考えたら、私たち日本人だって
ご飯、漬物、味噌汁
これらがあれば、毎日これで良い!毎日ご飯で辛くない!いや、むしろ幸せ〜!じゃん。
欠点はご飯や味噌汁は作らなくてはならない、ということよね。
(インスタントでもいいけど)
ご飯で育った日本人は毎日のようにご飯が食べれれば幸せ〜
パンで育ったドイツ人は毎日パンを食べれれば幸せ〜
なのだ。
美味しいご飯があればそれで良い!
美味しいイタリアンを食べに行きたい、豪華な旅館の夕食を食べたい!
と思うけれど、それはたま〜の贅沢でいいかな。
それよりご飯よ!
10年以上前のある時の日本一時帰国で一番感動した食べ物は、実はある弁当のご飯だったのです。
なんてことないスーパーのお弁当だったのだけど、そのお弁当のご飯がとても美味しくて感激!
もはやその時の一時帰国で他に何を食べたのか覚えていない。
だけどご飯が美味しくて感激したのだけは10年以上たった今でもはっきりと覚えているのです。
特にシニア世代に足を踏み入れた今は、毎日美味しいご飯とお味噌汁があればそれで幸せだな〜
これ、本当にそう思うわ。
(だからドイツ夫は毎日夕食後にパンを食べるのか)
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